昨年度優勝馬タービランス(提供:神奈川県川崎競馬組合)
南関東の新年を彩る名物レース、報知オールスターCが3日、川崎競馬場で行われる。レースが実施される川崎2100mといえば、南関東牝馬3冠レース最終戦の関東オークスや川崎記念が開催されるチャンピオンディスタンス。小回りコースでコーナーが6回あり、直線が長いのが特徴だ。基本有利不利の少ないコースではあるが、やや先行有利な傾向がある。
また、昨年のV馬タービランスは、優先出走権を得た川崎記念に出走して4着。勝ったカジノフォンテンには0秒8差と離されたが、2着のオメガパフュームとは0秒2差。オメガパフュームが、後に東京大賞典を制したことを踏まえれば、実力派でなければ勝てないレースであることが分かる。
以上の点を踏まえると、ノーヴァレンダがJRA所属時、白山大賞典、佐賀記念でともに3着と交流重賞で上位争いをしていた実績は見逃せない。前走のここへのトライアル・スパーキングオールスターチャレンジは逃げて7馬身差で勝利という圧巻の内容だった。強力な同型はおらず、内枠を引いた。再度の同コースで、鞍上は南関のナンバーワンジョッキーの森泰斗とあっては、負ける姿は想像できない。
相手筆頭は大井から参戦するセイカメテオポリス。川崎は(2)(1)着と大得意で、今回と同距離の戸塚記念では鮮やかな差し切り勝ちを決めている。前走の勝島王冠は4着だが、水の浮く不良馬場に苦労した印象。今回は良馬場でできそうなうえ、実績のある舞台に替わる。反撃の可能性大だ。
これに続くのは、やはり大井所属のアングライフェン。前走の勝島王冠では、上がり最速をマークして3着と地力の高さを見せた。先行有利なコースとはいえ、昨年はマンガンが8番手追走から直線で脚を伸ばして2着に食い込んでいることからも軽視ができない存在だ。内枠なのは気になるが、うまく馬群がさばければ好勝負に持ち込めそうだ。
フレッチャビアンカは、門別→南関東→岩手→南関東と所属を替えながら【8644】。掲示板を外したのは2回のみという抜群の安定感を誇っている。前走の東京記念では、南関重賞初制覇を果たしており、川崎2100mも経験済み。前を行くノーヴァレンダを見ながら運ぶにはちょうどいい4枠6番を引いたのもラッキーだ。すんなり前で流れに乗れれば、一発があっておかしくない。
(文:志賀浩子)
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