好枠を引くようであれば穴で一考したいサンクテュエール (撮影:小金井邦祥)
ターコイズSに管理馬を登録している25人の調教師のうち、2016年以降の中山芝1600mにおける勝利数、複勝率、複勝回収率をもとに抽出。ターコイズSで、馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は国枝栄調教師。集計期間内に中山芝1600mで25勝を挙げており、これは2位の藤沢和雄調教師に11勝差をつける圧倒的な数字だ。重賞でも17年ダービー卿CT(ロジチャリス・5番人気1着)、18年京成杯AH(ミッキーグローリー・1番人気1着)と実績を残している。単勝回収率174%、複勝回収率79%なので、狙うなら単系馬券がオススメだ。
今年はドナアトラエンテが出走予定。重賞の直近4戦は勝ち切れていないが、2着、4着があり、もう手が届くところまできている。春に中山牝馬Sで大敗しているが、不良馬場が堪えた感が大きく、度外視してよいだろう。
2位は堀宣行調教師。集計期間内に中山芝1600mで10勝、複勝率43.8%を記録している。人気になりやすい厩舎だが、このコースでは18年ニュージーランドT(デルタバローズ・9番人気3着)、18年ダービー卿CT(キャンベルジュニア・6番人気2着)、16年京成杯AH(6番人気2着)など人気薄での好走が目につく。
今年はサトノダムゼルが登録している。休み明けの府中牝馬Sでは13番人気5着と健闘。叩かれての上積み、中山適性などを加味すれば、今度は勝ち負けに加われるはずだ。
第1位に輝いたのは藤沢和雄調教師。集計期間内に中山芝1600mで14勝を挙げ、複勝率は42.0%。複勝回収率が100%と高いのは、藤沢厩舎=東京コースというイメージが強いせいだろうか。20年のターコイズSをコントラチェックで制しており、今年に入っても、同じくコントラチェックで京成杯AHを12番人気2着と波乱を演出している。
今年はサンクテュエールが登録。福島牝馬Sで0.1秒差の3着があるように、展開一つで通用する力は持っている。2歳〜3歳春は先行する競馬で結果を残しており、好枠を引くようであれば穴で一考したい。