英競馬メディア『Racing Post』は現地時間14日、2009年の凱旋門賞馬シーザスターズを父に持ち、2008年の凱旋門賞馬ザルカヴァを母に持つザスカー(牡3、Zaskar)が未出走ながら種牡馬入りすると報じた。
同馬はフランス中部のスタリオン“Haras de Cercy”で繋養され、種牡馬生活を送るとのこと。初年度の種付け料は2200ユーロ(日本円で約29万)に設定されている。
シーザスターズ(牡15、Sea The Stars)は父Cape Cross、母アーバンシー、母の父Miswakiという血統の愛国産馬。半兄に世界的大種牡馬ガリレオがいる。
現役時代は英クラシック二冠の他にエクリプスS、インターナショナルS、愛チャンピオンSを制覇。ラストランとなる2009年凱旋門賞では、母アーバンシーとの母子制覇も達成し、通算でG1・6勝をあげた。通算成績は9戦8勝。
ザルカヴァ(牝16、Zarkava)は父Zamindar、母Zarkasha、母の父Kahyasiという血統の愛国産馬。
現役時代は2008年凱旋門賞、ヴェルメイユ賞、ディアヌ賞などG1・5勝。特に凱旋門賞は1993年のアーバンシー以来15年ぶりの牝馬による制覇だった。通算成績は7戦7勝。
ザスカーの半兄で2017年サンクルー大賞覇者ザラック(父Dubawi)も種牡馬生活を送っており、今年フランスの新種牡馬リーディングに輝くなど実績をあげている。未出走馬だが、世界的な良血ザスカーにも当然大きな期待がかかる。