12日に東京競馬場で行われるクイーンC(3歳・牝・GIII・芝1600m)について枠順・馬番別に検証していく。
過去10年、馬番別では最多となる7回の馬券絡みが6番、5回で2番、9番が続く。馬券になる馬番の偏りが目立つレースだ。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 1-3-1-12/17 複勝率29.4% 複勝回収率68%
2枠 0-0-3-15/18 複勝率16.7% 複勝回収率55%
3枠 5-1-1-11/18 複勝率38.9% 複勝回収率57%
4枠 0-0-2-17/19 複勝率10.5% 複勝回収率155%
5枠 1-1-1-16/19 複勝率15.8% 複勝回収率47%
6枠 0-4-1-14/19 複勝率26.3% 複勝回収率41%
7枠 0-1-2-16/19 複勝率15.8% 複勝回収率47%
8枠 3-0-0-17/20 複勝率15.0% 複勝回収率20%
3枠が5勝と突出しているようにみえるが、馬券絡み自体は1〜8枠まで満遍なく散らばっている。3着2回のみの4枠だが、複勝回収率は155%と最も高い。
クイーンCは1番人気が4勝、2番人気が4勝、そして直近10年の勝ち馬は全て4番人気以内から出ている「堅い」レースで、軒並み回収率が伸び悩んでいる。特に5〜8枠トータルは複勝率18.2%、複勝回収率39%で、ほぼ人気馬しか走っていないという状況だ。
8枠から勝利を収めたのは、13年
ウキヨノカゼ(4番人気)、17年
アドマイヤミヤビ(1番人気)、19年
クロノジェネシス(1番人気)の3頭。
ウキヨノカゼはこの後、キーンランドC、福島牝馬Sを勝ちスプリンターズSでも3着、
アドマイヤミヤビは後のオークス3着馬で、
クロノジェネシスは春秋
グランプリを制覇と、8枠から勝ち切った馬はいずれも出世を果たしている。裏を返せば、外枠から勝ち切るためには、確かな能力が必要なのだろう。