京都記念に出走予定のレッドジェネシス(c)netkeiba.com
京都競馬場のスタンド改修工事のために阪神競馬場の内回り2200mコースで行われる京都記念。1月の日経新春杯がハンデ戦なのに対して、こちらは別定重量戦で行われるのがポイント。昨年はラヴズオンリーユーが、一昨年はクロノジェネシスが勝利を収めているほかアルアイン(18年2着)やサトノクラウン(17年1着)らも、ここをステップにGI競走へと挑んでおり、今後の大阪杯、宝塚記念を占う意味でも見逃せない1戦だ。
◎レッドジェネシスは京都新聞杯の優勝馬。ダービーは厳しいローテーションも影響したのかスタートからスピードに乗り切れず、最後は33秒台の末脚で追い込んだが惨敗。夏を越した神戸新聞杯2着のち菊花賞は1番人気の支持を受けたが、やはり見せ場も作れなかった。祖母のLuckyが英国2000ギニー優勝馬キングオブキングズの全妹で自身も7ハロンの重賞勝ち馬ならスピード色が濃い。これまで比較的長い距離で良績を残しているものの、血統的には距離が延びれば延びるほど良いというタイプでもなさそうだ。阪神競馬場は2勝を挙げているコースで、2200mの距離は重賞で2戦して1勝2着1回。この距離、このコースで見直したい。
〇ユーバーレーベンはオークスに勝ち、ジャパンカップは6着。阪神内回りコースは秋華賞の苦い思い出があるが、あのときは本調子ではなかったうえに距離も短かった。札幌2歳S2着、フラワーCで2着馬とハナ差3着なら直線の短いコースでも不安はないはず。ゴールドシップの産駒なら成長力もありそうだ。ドバイシーマクラシックに向けてめどを立てる意味でも、ここはしっかりと結果を残したいところだ。
メンバー的に早くなりそうもないペースを味方にしそうなのが▲マリアエレーナ。小柄な牝馬だが、どんな流れにもしっかりと対応できるレースセンスが最大の武器だ。前走の愛知杯は久しぶりの重賞挑戦だったが、スローな流れを好位のインで折り合い、最後は馬場の真ん中をしっかりと伸びた。母はワグネリアンの全姉でアネモネS優勝馬。まだ伸びしろがありそうだ。
昨秋の天皇賞4着、ジャパンカップ4着の△サンレイポケット、前走だけでは見限れない△ジェラルディーナ、中距離で新しい1面を見せてくれた△レッドガランも侮れない存在だ。