1995年の阪神3歳牝馬S覇者ビワハイジ(撮影:高橋正和)
1995年のJRA賞最優秀3歳牝馬(現表記2歳)を受賞したビワハイジ(牝29)は25日、けい養先のノーザンファームで老衰のため死亡した。
【中島文彦 ノーザンファームGMのコメント】
「ブエナビスタをはじめ多数の活躍馬を産んでくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。また2015年の出産を最後に繁殖を引退した後は、今日までリードホースとして仔馬たちを見守ってきてくれました。
健やかな余生を過ごしていた中、突然の別れは残念でなりません。どうか安らかに眠ってほしいと思います」(JRAのホームページより)
ビワハイジは父Caerleon、母アグサン、母の父Lord Gayleという血統。現役時代はJRA・栗東の浜田光正厩舎に所属。
1995年6月10日、札幌競馬場の新馬戦でデビュー勝ち。続く札幌3歳S・阪神3歳牝馬Sも制し、無傷3連勝でGIタイトルまで獲得した。
重賞はその他、1998年の京都牝馬特別を制した。通算成績は10戦4勝。同世代の牝馬には桜花賞馬ファイトガリバー、オークス馬エアグルーヴ、秋華賞馬ファビラスラフインらがいる。
現役引退後は繁殖牝馬となり、GI・6勝馬ブエナビスタ、2011年阪神JF覇者ジョワドヴィーヴルをはじめ、アドマイヤジャパン・アドマイヤオーラ・トーセンレーヴ・サングレアルと、併せて6頭ものJRA重賞勝ち馬を送り出した。これは繁殖牝馬としての最多記録となっている(1986年以降)。