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【地方競馬】2021年クイーン賞を制したダイアナブライトが引退、繁殖入り 笹川翼騎手「出会えて良かったです」

2022年03月07日 19:55

繁殖入りしたダイアナブライト(撮影:高橋華代子)

 2021年のクイーン賞を制したダイアナブライト(川崎・内田勝義厩舎)が現役を引退し、繁殖牝馬として北海道で第二の馬生を送ることになった。

 ダイアナブライトは2019年2月に中央競馬からデビュー。勝ち上がるまでに4戦を要したが、初勝利を挙げてからはコンスタントに勝ち星を積み重ね、2020年9月に3勝クラスを勝利。リステッド競走やオープンレースにも出走し、重賞初挑戦だった昨年10月のレディスプレリュードは4着。
 
 それ以降は南関東競馬の一員となり、内田厩舎の外厩馬としてミッドウェイファームで調教を重ねてきた。

 昨年12月1日に船橋競馬場で実施したクイーン賞が移籍初戦。南関東の若きエース・笹川翼騎手を背に、道中は6番手付近を追走し、最後の直線では内から外に大きく持ち出すと、逃げ粘っていた地方競馬の女王サルサディオーネを矢のような末脚でクビ差抜き去った。念願の重賞初制覇がダートグレード競走。
 
 キャロットクラブの地方入厩馬にとっても、初のダートグレード競走勝利だったそうだ。
 
 ダイアナブライトは3月2日の川崎競馬場のエンプレス杯がラストラン(7着)となり、現役生活に幕を下ろした。

 また新たなディープインパクトの愛娘が、ダートグレード競走の称号を引っ下げて、母としての生活をスタートさせる。

内田勝義調教師
「移籍後は3回走り初戦のクイーン賞しか勝つことはできませんでしたが、その後のTCK女王盃は前がつまってしまったのが残念でしたし、エンプレス杯もクイーン賞のような雨馬場ならもっといい競馬をしてくれたように思います。ポテンシャルはかなり高い馬で、血統的にもいい仔を出してくれるでしょう。お疲れ様でした」

笹川翼騎手
「(ダイアナブライトは)僕自身も初めてダートグレード競走を勝たせてもらえて感慨深いものがありました。3戦しかコンビを組んでいませんが、出会えて良かったです。

走りに対して一生懸命で、いつも頑張ってくれました。僕がこうしたいという気持ちをすぐにくみ取ってくれて、即座に反応のできる馬です。パワーというよりも、勝てるだけの器用さや他に補えるいい部分がいっぱいあったので、すごくいいお母さんになれそうですね」

【ダイアナブライト】
6歳牝馬
馬主:(有)キャロットファーム様
生産:ノーザンファーム様(安平町)
父:ディープインパクト、母:チェリーコレクト
全姉:ダノングレース、半弟:ワーケア

(取材・文:高橋華代子)

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