中山牝馬Sに出走予定のゴルトベルク(撮影:武田明彦)
昨年の優勝馬
ランブリングアレーは、後にヴィクトリアマイル2着。ほか、過去10年の間では、12年
ホエールキャプチャや19年
ノームコアの様にこのレースを使ってヴィクトリアマイルを制した馬もいるレース。ただし、舞台となるのはコーナーを4回まわる中山競馬場1800mのハンデ戦。立ち回りの上手さが求められるレースだが、逃げたい馬がそろった今年の場合は展開もひとつの鍵になりそうだ。
◎
ゴルトベルクはレインボーSの優勝馬。デビュー当時は410キロ台の馬だったが、使われながら体重を増やして、オープン初挑戦となった前走は438キロだった。どんな位置からでも力強く伸びる末脚を武器とする馬だが、前走はスタートしてよいポジションを取ろうとして取れなかったことが最後に響いた印象だ。その後、年末年始を牧場で過ごし、ここを目標に仕上げられてきた。小柄な馬だけに斤量が軽くのはプラス材料。逃げ、先行馬の後ろのポジションで流れに乗ることができれば、この相手でも楽しめそうだ。
〇
テルツェットはクイーンS、そしてダービー卿CT優勝馬。ディープインパクト産駒らしい非凡な瞬発力を武器にこれまでGI競走以外では馬券圏内を外していない。ただし、今回は初めて背負う56.5キロの斤量、そしてトップハンデ。馬格のない牝馬だけに気になるところだ。
▲
アブレイズはフラワーカップ優勝馬。この時はキャリア2戦目での重賞挑戦だったが、ハイペースを積極的に追いかけて早め先頭。後続の追撃を断ち切った、昨年のこのレースは不良馬場に脚を取られて大敗したが、昨年はメイSにも勝っている。どんな位置からでも競馬ができるのは強みだが、ある程度のポジションで競馬をしたいところだ。
強烈な末脚を武器にする△
ミスニューヨーク、愛知杯で重賞初勝利を記録した△
ルビーカサブランカ、中山競馬場を得意とする△
フェアリーポルカと、最後に△
シングフォーユーの名前を挙げておきたい。