2007年NHKマイルC覇者ピンクカメオが死亡 同世代にウオッカ、ダイワスカーレットなど

2022年04月30日 11:58

2007年NHKマイルCを後方一気の追込で勝利(撮影:下野雄規)

 28日、2007年のNHKマイルカップ覇者ピンクカメオが死亡したことがわかった。JRAが29日に発表した。今月14日に9番仔(父ブラックタイド)を出産した直後から体調不良に陥り、28日には起立不能の状態に。18歳でこの世を去った。

 ピンクカメオは父フレンチデピュティ、母シルバーレーン、母の父Silver Hawk。半兄に1999年スプリンターズSおよび2001年安田記念とGI・2勝のブラックホークがいる血統。金子真人ホールディングスの所有馬で、現役時代はブラックホークと同じ美浦・国枝栄厩舎に所属していた。

 2006年7月にデビューし、2歳GI・阪神JFにも出走(勝ち馬ウオッカ)。翌2007年には牝馬クラシック第一冠・桜花賞にも挑戦(勝ち馬ダイワスカーレット)した。続くNHKマイルカップでは、後に高松宮記念とスプリンターズSを制するローレルゲレイロらを最後方からの豪脚で一気に交わし去り、単勝17番人気(76.0倍)の低評価を覆し勝利。鞍上の内田博幸騎手とともにJRA・GI(Jpn1)初制覇を飾った。通算成績は21戦4勝。

【社台ファーム場長 東礼治郎氏のコメント】
「1歳3月から育成に来て以来、引退繁殖となってからもずっと金子オーナーの所有馬として当牧場で預からせていただいていました。素直で丈夫で扱いに全く苦労することはありませんでしたので、突然の別れにスタッフ一同驚き、そして悲しんでいます。

 GI勝馬としてこれからも当牧場で長生きして欲しかっただけに残念でなりません。遺された血を繋ぎ、いつかピンクカメオのようなGIを勝てる馬を育てることが最大の供養だと思いますので、これからも精進していきます。どうか安らかに眠って欲しいと思います。

 これだけの名馬を預けてくださった金子オーナーにも、厚く御礼を申し上げたいです。ありがとうございました」

(JRAからの発表による)

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