ファインルージュ(右)は3頭併せで軽快な動きを披露した(撮影・三好信也)
 
 「安田記念・G1」(5日、東京)
 ヴィクトリアM2着の
ファインルージュは1日、美浦Wの3頭併せで前走の不利の影響を感じさせない脚さばきを披露。新コンビとなる名手・武豊の手綱で、今度こそG1初タイトルを目指す。
 ヴィクトリアM2着から挑む
ファインルージュは美浦Wで3頭併せ。直線では外の
ブレッシングレイン(5歳1勝クラス)と内の
ランドアーティスト(5歳1勝クラス)の真ん中に入り、最後まで気持ちよさそうなフットワークで駆け抜け、6F85秒7-38秒7-11秒6をマーク。前者と併入、後者に半馬身先着した。
 木村師は「動きは良かったと思います」と語り、少し間を置いてから「この中間、慎重に調整を進めてきました。前走のダメージはなく、何とか仕上がったという感じです」と言葉を選びながら話した。というのも前走は直線で進路をカットされてつまずく不利があったため、陣営は馬体面&精神面ともに入念にケア。普段よりも慎重に状態を見極めてから、今回の出走へ
ゴーサインを出していた。
 トレーナーは「前走と同じ舞台なので、悪い条件ではありません。もともとこのローテーションは視野に入っていましたから」ときっぱり。中2週のレース間隔も問題なしを強調した。鞍上は先週の日本ダービーで最多6勝目&史上初の50代ダービージョッキーとなった武豊。頼もしいレジェンドとの新コンビで、初のG1制覇を狙う。