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【宝塚記念】パンサラッサ先頭は譲らない 帰国初戦で国内タイトル獲得へ

2022年06月22日 21:02

ドバイターフでも逃げ粘り栄光を掴んだパンサラッサ(C)netkeiba.com

 6月26日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。果敢な先行力と粘り腰を武器に、前走のドバイターフ(G1)で同着優勝を果たしたパンサラッサ(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)が国内GI初制覇を目指す。

 パンサラッサは父ロードカナロア、母ミスペンバリー、母の父モンジュー。2012年の青葉賞(GII)2着馬エタンダールを半兄に、2019年の京成杯AH(GIII)2着など重賞戦線で活躍したディメンシオンを半姉に持つ血統。

 2019年9月に阪神競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。3戦目に未勝利戦を勝ち上がり、同年12月のホープフルS(GI)にも出走した。3歳時の7月にラジオNIKKEI賞(GIII)で2着に好走するが、なかなか勝ち星に恵まれず2020年を終える。転機が訪れたのは4歳秋。昨年10月のオクトーバーS(L)で逃げ切り勝ちをおさめると、続く福島記念(GIII)では前半3F33.6秒というハイペースの逃げを披露。後続に差を詰められるどころか、むしろ追走した各馬を振り落とし4馬身差の快勝で重賞初制覇を飾った。

 今年2月の中山記念(GII)でも前半1000mの通過が57.6秒という緩みのないペースで馬群を牽引し、直線で差を詰めたカラテを2.1/2馬身振り切って重賞2勝目を挙げ、3月のドバイワールドカップミーティングへの遠征を敢行。初めて降り立った異国の地でも同様に逃げの手を打ち、前年覇者ロードノースとの接戦の末、同着優勝。自身初、そして広尾レース所属馬としてのGI初制覇を見事に飾った。

 同馬の魅力はハイペースも厭わない先行力と、渋った馬場への対応力。ロードカナロア譲りのスピードの持続力で最終直線では驚異的な二枚腰を発揮する。ハイペースに強いのは半姉ディメンシオンも同様で、2019年の京成杯AHでトロワゼトワルが計時した世界レコード(勝ち時計1:30.3)のペースに、二番手追走から最後までついていった。梅雨時かつ阪神開催の最終日ということで、馬場状態に恵まれない機会の多い宝塚記念は、この馬にとってまさにうってつけの舞台。ゴール板を通過するその瞬間まで、果たしてこの馬はどこまで先頭を維持するのだろうか。 

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