【函館2歳S】オマツリオトコ 早期活躍の血筋でパワフルな走り期待

2022年07月11日 06:00

 オマツリオトコの血統表

 「函館2歳S・G3」(16日、函館)

 緑と黒の勝負服でおなじみの“クリノ”を担当する持ち乗り助手が、競馬新聞を開きながら声を掛けてきた。「この馬、引っかけ問題やろ?」。指差した馬柱にはクリノゴッホという2歳の名が。栗本オーナーのマツリダゴッホ産駒-。何の疑いもなくそう思ったが、彼は「よく見てみ。この馬、栗原さんって人の馬やねん」と得意げな顔で笑っていた。

 以前、内田玄祥氏がメイショウフェイクという馬を所有していて驚いたが(父メイショウサムソン、馬名の由来は父名の一部+似せていること)、ルール上は問題ないのでしょう。そして今回、紹介するオマツリオトコ。勝手にマツリダゴッホかキタサンブラック産駒かと思っていたが、まさかのヴィットリオドーロ産駒であった。

 察するに、オマツリオトコの馬名は、祖母サウンドカーニバル〜母マツリバヤシがその由来だろう。この一族からはアドマイヤモナークハギノリアルキングといったステイヤーを輩出しているが、同馬の場合は母の父がダート重賞5勝馬スマートボーイ。どうやらスタミナに勝る砂適性が色濃く出た印象だ。

 父ヴィットリオドーロは米国で人気を博したメダグリアドーロを父に持ち、母は日本でダート重賞8勝を挙げたプリエミネンス。つまり、オマツリオトコは父の母プリエミネンス×母の父スマートボーイという、グランド牧場の結晶である。

 配合的にはバリバリのダート馬。だが、プリエミネンスは99年の当レース(当時は函館3歳S)で5着に好走しており、その1つ上の半姉スタートマーチも98年札幌3歳S(現2歳S)で2着。早期から活躍できる血筋であり、決して芝が駄目とは言い切れない。まして、函館はパワーを要する洋芝だ。初戦で見せたパワフルな走りを見ると、芝の重賞でも期待したくなる。(デイリースポーツ・松浦孝司)

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