「セレクトセール2022」(12日、ノーザンホースパーク)
当歳馬236頭が上場された2日目のセリで、ひときわ注目を集めたのは
サートゥルナーリアの初年度産駒。「
ラルケット22」(牡)が3億円で落札されるなど活況だった。また、21年急死した
ドゥラメンテのラストクロップもバイヤーたちから人気を集め、「
シャンパンエニワン22」(牡)が、この日の最高額となる3億2000万円で取引された(※価格は全て税抜き)。
ディープ、キンカメ、ハーツクライ不在の当歳市場で、注目の新種牡馬が存在感を示した。14頭が上場された
サートゥルナーリア産駒。3頭の
ミリオン超えホースが登場する盛況ぶりだった。
最大の目玉は
ラルケット22(牡)。半兄に18年マイルCS覇者
ステルヴィオがいる血統に熱視線が注がれた。リザーブ価格(最低落札価格)7000万円の開幕から、9000万円まではジリジリと上がっていき、1億円突破を合図に勢いが加速。
ヒートアップした競り合いは、最終的に3億円での
ハンマープライスとなった。落札した金子真人氏は「お代が高かったから、いい馬だと思っていました。競り落とせて良かった。走ってくれるといいですね」と期待を寄せる。
他にも
カゼルタの22(牡)を(株)ダ
ノックスが1億4000万円で購入。岡田良樹
ディレクターは「
サートゥルナーリア産駒では、この馬に行きたかった。オーナーも十分満足しています」と納得の買い物を強調していた。
現役時代に
サートゥルナーリアが所属していたキャ
ロットクラブの秋田博章代表は「人気になるのは分かるでしょう。(兄の)
エピファネイアよりも筋肉の柔軟性があって万人受けしやすいと思うし、スケールの大きさもある。産駒の評価が高いのは非常にうれしいですね」と笑みをこぼした。“ポスト・ディープ”の座を狙う争いに名乗りを上げた新星。2年後の産駒デビューが楽しみだ。