【函館記念予想】1番人気より遥かに信用できるのは? 最荒レベルGIII戦のガイドラインを探せ!

2022年07月17日 07:35

人気が予想されるサンレイポケット(撮影:橋本健)

 今週も開催は「福島・小倉・函館」のローカル3場。

 それぞれ量には差はあるものの、週中には降雨はあった各場。開催当日の天候がどうなるかも加え、馬場状態には気を付けておきたい。

 日曜日の重賞は、開催ラストとなる函館でハンデGIII・函館記念(芝2000m)。荒れるハンデ重賞といえばこのレース。近2年は馬券圏内に2頭ずつ2ケタ人気馬が絡むという大荒れ状態継続中だ。今週も過去10年データを使ってレース傾向と馬券ヒントを探っていこう。

1.1番人気より7番人気馬?

 いつものように、まずは人気上位馬の過去の成績チェックから。

 1番人気馬は、驚くことに過去10年で1勝。マイスタイル(19年)ただ1頭しか勝っていない。さらに成績は【1-0-0-9】。勝率10パーセント、連対率10パーセント、馬券圏内率も10パーセントで重賞のなかでも最低レベルの信用度。さらにその前は1着となると06年のエリモハリアーまでさかのぼらないとならない。

 2番人気馬は【2-0-0-8】。3番人気馬は【3-0-2-5】。1〜3番人気馬で、一応6勝はしているのだが、とにかく2.3着になっていないというのが特徴。3連系のフォーメーションで買う場合には工夫が必要というわけだ。

 逆に、2.3着に一番多く絡んでいるのは7番人気馬。10年で6回も馬券圏内をキープしている。一番押さえなければいけないのは7番人気馬なのかも?

2.3連複は万馬券、3連単は10万円台以上を狙え?

 上位人気大不振ということで、函館記念はとにかく荒れるレースになっている。

 過去10年で馬連配当10倍以下というのはない。馬連万馬券3回。一番荒れたのが20年の馬連配当13万円台だった。先週の七夕賞よりさらに高配当期待のハンデ戦なのだ。

 さらに荒れる3連複&3連単。まず3連複では過去10年すべてが万馬券以上。10万円台以上が3回出ている。一方3連単は、過去10年で10万円以上になっているのが8回。もっとも荒れたのが20年の343万円台である。まあこの時は1着にブービー15番人気アドマイヤジャスタ、2着に13番人気ドゥオーモとなったためだ。

 このクラスの馬券となるとなかなか狙って獲れるものではないが、とにかく積極的に人気薄を相手に入れていくというのがこのレースの唯一の攻略法なのだ。

3.勝馬は2〜4枠多め?

 過去10年、勝ち枠は最多が「2枠と4枠」で各3勝ずつ。ほかは3枠2勝、6枠と7枠が1勝ずつだ。1枠・5枠・8枠からは勝馬が出ていない。

 これを2.3着まで加えると、1〜4枠で20頭、5〜8枠で10頭。全体的には「半分から内側のほうが有利」というデータとなる。

 次に馬齢。まず勝馬はすべて4〜7歳から。うち5歳と6歳が3勝ずつで4歳と7歳が2勝ずつ。この比率はデータを馬券圏内30頭にしてもほぼ同じ。今年のメンバーもほぼそんな感じのベテラン勢構成なので絞り込みは難しいようだ。

4.前走はどこからのローテが良い?

 騎手でいえば、過去10年はすべて違う騎手が勝っている。

 厩舎の東西も関東5勝・関西5勝でまったくのイーブン。

 ハンデだと勝馬は54〜57.5キロまで。これも今年は全頭が当てはまってしまう。あとは前走ローテ。

 これは過去10年でもっとも多いのが「前走巴賞」で8頭が馬券圏内になっている。次に多いのが「前走新潟大賞典」で4頭。あとは「前走エプソムC」「前走鳴尾記念」が各3頭というところ。今年人気になりそうなサンレイポケットも「前走鳴尾記念」でローテとしては問題ないだろう。一番相性の良い「前走巴賞」ならば、ウインイクシード、サトノクロニクルなど5頭が出走予定となっている。

(netkeiba編集部)

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