モダナイズクィーンは川田将雅騎手騎乗でデビュー予定(撮影:竹之内元)
今週の新潟では日曜日(8月7日)にダート1800mの番組が組まれている。過去にはエピカリスやルヴァンスレーヴなどが勝ち上がっており、今年も関東から楽しみな外国産馬がスタンバイ。初戦のレースぶりに注目だ。
【8月6日(土) 新潟芝1600m(牝馬)】
◆アルヴィエンヌ(牝、父ダイワメジャー、母アルル、美浦・林徹厩舎)
昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は4620万円。母は米G3・ロングアイランドH(芝12F)を勝っている。6月の東京で下ろす予定だったが、抽選で除外。その後はノーザンファーム天栄で仕切り直し、夏の新潟に照準を合わせてきた。先週の追い切りはウッドチップコースでラスト1F11.6をマークしている。
「いい状態で戻ってきたし、当時から心身ともに成長を感じる。軽い走りをするし、いいスピードがありそうです」と林徹調教師。鞍上は津村明秀騎手が予定されている。
◆リリックス(牝、父キンシャサノキセキ、母ソングライティング、美浦・蛯名正義厩舎)
昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は3960万円。一族からはExaggerator(米G1・3勝=プリークネスS、サンタアニタダービー、ハスケル招待S)が出ている。「じっくりと乗り込んできた。牝馬にしてはカイバを食べるし、順調に調教の本数を積めている。気性は真面目なタイプ。血統的にも芝向きのスピードがありそうです」と津曲調教助手。鞍上は北村友一騎手が予定されている。
◆ルージュイストリア(牝、父ドレフォン、母レッドクラウディア、美浦・大竹正博厩舎)
母はJpnIII・クイーン賞の勝ち馬。近親にデュアリスト(JpnII・兵庫ジュニアグランプリ)がおり、兄姉もダートで勝ち上がっている。「細身の牝馬で性格は真面目。ひと追い毎に良くなってきている。ダート向きの母系でもあるし、実戦では芝の決め手勝負に対応できるかがポイントになると思います」と大竹正博調教師。鞍上は福永祐一騎手が予定されている。
【8月7日(日) 新潟ダート1800m】
◆モダナイズクィーン(牝、父Distorted Humor、母Never Grow Old、美浦・武井亮厩舎)
昨年の米キーンランドセプテンバーセールにて18万ドルで落札された。7月に再入厩してからは好調教を連発。先週の追い切りはウッドチップコースで6F82.3-65.5-51.8-37.2-24.2-11.8をマークするなど動きの良さが目立っている。
「気持ちは前向き。1200mも考えていたけど、遺伝子検査ではC/T型(中距離型)の結果が出た。走り方を見ても1800mぐらいのほうが良さそう。スピードの持続力がありそうなイメージです」と武井亮調教師。鞍上は川田将雅騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)