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史上初の青葉賞からダービー制覇へ ファイアンクランツが挑む

2025年05月26日 07:00

日本ダービー2025に出走予定のファイアンクランツ(24年11月撮影、ユーザー提供:pinoさん)

 青葉賞2着のファイアンクランツ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)が、日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)でGI初制覇に挑む。

 ファイアンクランツは父ドゥラメンテ、母カラフルブラッサム、母の父ハーツクライの血統。母はJRAで3勝。12年の阪神JFではローブティサージュの5着だった。そして半兄のコスタノヴァは今年のフェブラリーSの覇者。同じくリレーションシップもオープンまで出世している。また、伯父のピイラニハイウェイは12年に佐賀記念と浦和記念を制している。

 ここまで6戦1勝。昨夏の札幌でデビュー勝ち。その後は重賞に挑戦し、札幌2歳Sがマジックサンズから0秒2差の3着、東京スポーツ杯2歳Sがクロワデュノールから0秒4差の4着。世代屈指の強豪相手に善戦したものの、賞金は加算できなかった。3歳を迎えて以降もゆりかもめ賞が0秒2差の2着、すみれSが0秒2差の3着と惜敗が続く。それでも前走の青葉賞で0秒1差の2着に食い込み、日本ダービーの優先出走権を獲得した。勝ち切れないところはあるが、安定感はピカ一。混戦になれば大一番でも出番はあるだろう。

 ファイアンクランツには「史上初」もかかる。これまで青葉賞組は日本ダービーで未勝利。94年の重賞昇格以降に限ると、82頭が出走して【0-6-6-70】の勝率0%、複勝率15%。02年のシンボリクリスエスなど6回ある2着が最高で、1頭も勝ち馬が出ていないのだ。ファイアンクランツが日本ダービー史に新たな1ページを刻むことができるか。

【青葉賞組の日本ダービー3着以内】※94年の重賞昇格以降
・94年2着エアダブリン(4番人気)
・96年3着メイショウジェニエ(9番人気)
・02年2着シンボリクリスエス(3番人気)
・03年2着ゼンノロブロイ(3番人気)
・04年3着ハイアーゲーム(3番人気)
・06年2着アドマイヤメイン(4番人気)
・11年2着ウインバリアシオン(10番人気)
・12年2着フェノーメノ(5番人気)
・13年3着アポロソニック(8番人気)
・14年3着マイネルフロスト(12番人気)
・17年3着アドミラブル(1番人気)
・23年3着ハーツコンチェルト(6番人気)

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