2004年の秋古馬三冠を達成したゼンノロブロイ(撮影:下野雄規)
 
 現地9日にアメリカで行われたファシグティプトン社サラトガセール(2日目)で、2017年のアルシバイアディーズS(米G1)覇者
Heavenly Loveの仔を同セール最高価格となる230万ドル(約3億1000万円)で
クールモアが落札した。英競馬
メディア『Racing post』などが報じている。
 落札馬は父
Gun Runner、母Heavenly Love、母の父Malibu Moonという血統。二代母Darling
 My Darlingは2004年に天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念の「秋古馬三冠」を制したゼンノロブロイの半姉にあたる。
 父
Gun Runnerは2017年のBCクラシック(米G1)やウッドワードS(米G1)などを制し同年のアメリカ年度代表馬を受賞。引退後は種牡馬となり、初年度産駒から
エコーズールー、テイバ、
サイバーナイフ、
アーリーヴォーティングなどG1馬を多数輩出。昨年の米国2歳リーディングサイアーに輝いた。
 また、ゼンノロブロイの近親馬は日本国内の重賞路線でも活躍しており、半姉
ストレイキャットは繁殖入り後、
タガノエリザベート(2009年ファンタジーS)、
キャットコイン(2015年クイーンC)、
ワンブレスアウェイ(2019年愛知杯)、
ロックディスタウン(2017年札幌2歳S)と、4頭の重賞馬を出している。