「新潟2歳S・G3」(28日、新潟)
上昇一途だ。
アイスグリーンは24日、坂井を背に、栗東坂路で単走。ゆったりとした入りから楽な手応えで徐々に加速すると、最後も軽く促される程度で鋭い伸びを披露した。
刻んだタイムは4F53秒9-38秒9-12秒3。池添学師は「馬は既にできていますからね。坂井騎手が初めて騎乗するので、感触を確かめてもらう感じ。時計も十分です」とうなずく。中間はオープン馬
スレイマンを相手に坂路とCWで2度の併せ馬を消化。「中身の濃い調教ができています」と仕上がりに胸を張る。
新馬戦こそ5着に敗れたが、「ガラッと変わり身を見せてくれた」という前走は道中2番手から上がり最速タイの脚で抜け出し快勝。まだ強い負荷を課していない中でも、能力の高さは際立った。半姉
ディアンドルも未勝利戦から5連勝で葵Sを制覇するなど、早期から活躍の期待できる血統背景を持つだけに期待は高まる。
初の新潟も心配は無用だ。日曜に左回りの栗東CWで走りを確認し、「いい動きでした。左右は関係ないですね」と言い切る指揮官。「切れる脚というより長くいい脚を使うタイプで、新潟は合いそうです」。状態はまさに上り調子。一気にタイトルまで駆け上がる。