<京都11R・マイルCS>一気にスピードアップし後続を突き放すジャンタルマンタル(左)=撮影・長嶋 久樹
◇第42回マイルチャンピオンシップ(2025年11月23日 京都競馬場)
3歳から7歳の各世代の精鋭が京都芝1600メートルに集ってマイルの頂点を争うG1「マイルチャンピオンシップ」は単勝1番人気の
ジャンタルマンタルが制し、朝日杯FS、NHKマイルC、安田記念に続く4つ目のG1制覇を飾った。京都は3戦3勝。激戦の中、2着には4番人気の
ガイアフォース、3着には15番人気の
ウォーターリヒトが入った。
完勝だった。好スタートで3番手につけると、逃げる
トウシンマカオを追走。好位で最終コーナーに入ると、川田の合図とともに点火。後続を一気に突き放し、最後まで危なげないレースで春秋マイルG1を制した。
レース後、川田は「チャンピオンであることを証明できてホッとしております」と安どの表情。「前回(富士S)敗れはしましたか、とても良い雰囲気で前哨戦というのを終えて、馬が良くなることを想定してここに向かいましたけれども、とても素晴らしい状態で連れてきていただいたのを返し馬で感じましたし、レースも彼の気持ちを優先しながら、リズムを取りながら、とてもいい感じで走れていました。2歳のG1も勝ち、NHKマイルも勝ち、日本において牡馬が出走できるマイルのG1は全て勝ちましたから。しっかりと胸を張って、この馬がこのカテゴリーのチャンピオンだと自信を持って言える競馬でした」と語り、気持ち良さそうに汗を拭った。
ジャンタルマンタルは父
パレスマリス、母インディアマントゥアナ(母の父ウィルバーン)の血統で通算10戦6勝。騎乗した川田はJRA・G1通算30勝目、高野友和師は同10勝目を挙げた。
▼マイルCS
グレード制導入の1984年に創設。同年と翌年をニホンピロウイナーが連覇し、マイル王者かくあるべしが印象づけられた。ダイタクヘリオス、タイキシャトル、デュランダル、ダイワメジャー、
グランアレグリアが連覇を達成。