新馬から期待十分、ハーツクライ産駒のドウフォルス/関西馬メイクデビュー情報

2022年08月29日 18:00

今週出走予定のドウフォルス(写真左、8月24日撮影:井内利彰)

 いよいよ今週で夏競馬も終了。来週から中山、中京の開催がスタートするので、イメージとして夏開催最終週の新馬戦ってメンバーはどうなんだろうと思ってしまいがち。しかし、昨年の4回小倉最終日に行われた芝1800mを勝ったのが、今年のダービー馬ドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。

 その時の2着ガイアフォース(栗東・杉山晴紀厩舎)は今夏の小倉で1勝クラスを勝って4戦2勝。3着フェーングロッテン(栗東・宮本博厩舎)はラジオNIKKEI賞で重賞を制しており、決して勝ち馬だけでなく、上位入線馬が活躍しているという意味で、今年も注目のレースになるのではないだろうか。

【9月3日(土) 小倉芝1200m】

◆ダンシングニードル(牝、父ファインニードル、母ダンシングワンダー、栗東・斉藤崇史厩舎)

 母は1200m以下の距離で4勝を挙げており、父は2018年に高松宮記念とスプリンターズSを制した1200mのスペシャリスト。現2歳が初年度産駒だが、ウメムスビ(栗東・新谷功一厩舎)が小倉芝1200mの未勝利を勝ち上がっており、ベストは1200mという血統かも知れない。

 本馬はゲート試験合格後に一旦放牧へ出て、8月に栗東へ帰厩。坂路での追い切りを順調に積み重ねており、先週24日には、4F53.2秒、2F24.6秒、1F12.2秒。レースでも騎乗予定の団野大成騎手が跨り、古馬1勝クラスを追走して先着する動きを見せており、動きはしっかりしている。

【9月4日(日) 小倉芝1800m】

◆ドウフォルス(牡、父ハーツクライ、母スカイダイヤモンズ、栗東・友道康夫厩舎)

 昨年のこのレースを勝ったのが、凱旋門賞への出走を予定しているドウデュース。本馬と母は全く違うが、父は同じハーツクライ産駒ということもあってか、体型や走り方などは似ているところもある。

 8月24日にレースで騎乗予定の武豊騎手が跨り、CWでの3頭併せ。年上相手に一番後ろから追いかけたこともあり、最後は追いつくことができなかった。とはいえ、時計は6F81.6秒と十分な数字。「新馬としては十分なレベルだと思いますし、この馬なりにどんどん良くなっていますよ」と友道康夫調教師の評価は高い。

◆グランデスフィーダ(牡、父ドゥラメンテ、母シスタリーラヴ、栗東・池江泰寿厩舎)

 半兄に同厩舎で管理され、すみれSを勝っているディープモンスター(父ディープインパクト)がいる。3歳牡馬クラシックにはフル参戦しており、菊花賞5着が最高着順。今週の丹頂Sに特別登録しており、長距離戦での秋の飛躍が期待されるところ。

 本馬は8月18日にCWで併せ馬。レースでも騎乗予定の松山弘平騎手が跨り、6F82.9秒をマーク。新馬相手に先行して遅れたところは気になるが、ラスト1Fは11.4秒なので、決して動いていないわけではない。8月25日のCWでは6F81.9秒をマーク。1週できっちり時計を詰めてきただけに、レースまでに更に良くなってくるのではないだろうか。

【9月3日(土) 札幌芝1500m】

◆アスクエピソード(牡、父ハーツクライ、母ネヴァーピリオド、栗東・藤原英昭厩舎)

 半姉に同厩舎で管理され、ヴィクリアM連覇、スプリンターズS優勝とGIで3勝を挙げたストレイトガール(父フジキセキ)がいる。

 本馬は6月1日に栗東でゲート試験を合格した後、一旦放牧。その後、8月になって函館競馬場へ入厩。8月17日には時計こそ地味だったが、古馬1勝クラスを追走してきっちり先着する動き。8月24日の札幌芝での併せ馬では古馬3勝クラスに先着しており、半マイル50秒台というスピードを見せている。半姉のデビュー戦も札幌芝1500mだったが、その時は11着。まずは姉ができなかったデビュー勝ちを目指す。

(取材・文:井内利彰)

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