2002年安田記念制覇時のアドマイヤコジーン(撮影:下野雄規)
11日、中山競馬場で行われたセプテンバーS(3歳上・3勝クラス・芝1200m)を制したのは、浜中俊騎手が手綱を執った単勝1番人気のスノーテーラー(牝5、栗東・飯田雄三厩舎)。前半3F33.2秒のペースで進むなか、馬群の3番手追走から直線で抜け出すと、2着馬ゼログラヴィティの追撃を振り切ってオープンクラス入りを果たした。
スノーテーラーは父アドマイヤコジーン、母クラウンミストラル、母の父フジキセキという血統。JRAにおけるアドマイヤコジーンの現役産駒は当馬とワールドヘリテージ(現3勝クラス)の2頭のみで、スノーテーラーと同じく2017年生の産駒は4頭のみである。
アドマイヤコジーンは1998年の朝日杯3歳S(GI)を制したのち、度重なる故障を乗り越えて2002年の安田記念(GI)で復活の白星を飾った快速馬。現役引退後は種牡馬となり、3頭のJRA重賞覇者を送り出した。
アストンマーチャン、マジンプロスパー、スノードラゴンと、アドマイヤコジーンの代表産駒はいずれもスプリンター。このうちアストンマーチャンは2007年に、スノードラゴンは2014年にそれぞれスプリンターズS(GI)を制している。スノーテーラーの次走情報に要注目だ。