3着以内に入れば菊花賞への優先出走権が付与されるレース。ごまかしの利かない中山2200mコースで行われるうえに世代限定の馬齢重量戦。いわゆる夏の上がり馬を探したくなる気持ちをぐっと抑えて実績を重視したいレースだ。
◎
アスクビクターモアは弥生賞に勝ち、ダービー3着。皐月賞は逃げる形になって5着だったが、世代を代表する1頭だ。ディープインパクト産駒ながらも一瞬の切れ味というよりも長く良い脚を使うタイプで中山芝2200mコースとの相性は良さそうだ。母がレインボウクウェスト×ナイトシフトで、半兄にコロネーションS(英G1)優勝のケマーがいる血統なら、少なくとも早熟タイプということはなさそうで、どんな馬体で出てきてくれるかということも注目したい。
〇
ローシャムパークは山藤賞優勝馬。昨秋の未勝利戦はレコード決着の前に0秒1差遅れを取ったが、2月の未勝利戦を4馬身差で勝ちあがると、続く山藤賞はノーステッキで7馬身差圧勝。いずれも前半は控えようというポジショニングだったが、早めに先頭を奪うとそのまま後続を突き放す破天荒なレースぶり。
ハービンジャー産駒で、3代母は
エアグルーヴ。成長力を感じさせる血統構成で、まだ底を見せていない魅力がある。
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ガイアフォースはまだ1勝クラスを勝ったばかりだが、昨年夏の新馬戦でクビ差敗れた相手は
ドウデュース。その後、休養に入り春のクラシックは断念せざるを得なかったが、国東特別は圧巻のレコード勝ち。この馬もまた
ローシャムパーク同様に底を見せていない。武器は
キタサンブラックゆずりの心肺機能。ならば加速力と持久力を要求される中山芝2200mコースは持ち味を発揮できる舞台だ。
△
オニャンコポンは京成杯優勝馬。皐月賞6着は5着
アスクビクターモアと同タイムでダービーは8着。満足するものではないが、このメンバーなら胸を張れる成績だ。父
エイシンフラッシュゆずりの瞬発力を武器とするので外回りコースとの相性は良さそうだ。
葉牡丹賞に勝ち、弥生賞3着でラジオNIKKEI賞1番人気の△
ボーンディスウェイ、毎日杯2着△
ベジャールと、3勝馬
ラーグルフも押さえておきたい1頭だ。