ルクソールカフェ(右)が3馬身半差の快勝で重賞初勝利
◆第30回武蔵野S・G3(11月15日、東京競馬場・ダート1600メートル、良)
第30回武蔵野S・G3(東京)は3番人気の3歳馬
ルクソールカフェ(レーン)が初対戦の古馬を撃破し、待望のタイトルを手にした。
横綱相撲だった。
ルクソールカフェは4角4番手で直線を向き、残り200メートル付近で先頭。あとは後続を引き離す一方で、最後は2着馬に3馬身半差をつけた。古馬を撃破して重賞初制覇に導いたレーンは「直線で仕掛けた時の反応がすごかったし、しまいの脚は力強かった。とてもいい勝利だった」と自身は天皇賞・春(
ヘデントール)以来となるJRAタイトルを涼しい笑顔で振り返った。
24年8月の新馬戦(4着)以来のコンビ。進化は明らかだった。「いろいろな面で成長を見せてくれた。精神的な部分もですし、体も力強くなった」と鞍上。初の海外遠征で挑んだ2走前のケンタッキーダービーこそ12着に終わったが、前走のジャパンダートクラシックで3着と改めて能力を証明した。これで東京・ダート1600メートルは3戦3勝。得意舞台で再び上昇気流に乗った。
チャンピオンズC(12月7日、中京)の優先出走権を獲得。可能性は広がるばかりだ。「まだ3歳なので、成長しながらクラスアップできそうで楽しみ」とレーン。21、22年のフェブラリーS連覇などG1級3勝を挙げた偉大な全兄
カフェファラオの背中を追いかけていく。(坂本 達洋)
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ルクソールカフェ 父
アメリカンファラオ、母マリーズフォリーズ(父モアザンレディ)。美浦・堀宣行厩舎所属の牡3歳。オーペン
デール/チェ
ルストン/ワイナット&ウェスターバーグアイルランドULCの生産。通算9戦5勝(うち海外1戦0勝、地方1戦0勝)。総獲得賞金は1億1228万6000円(うち地方1400万円)。重賞初勝利。馬主は西川光一氏。