【ブロッサムカップ予想】距離適性の幅も広く、連勝の勢いが止まらないダンカーク産駒に注目したい

2022年10月03日 18:00

ブロッサムカップが開催される門別競馬場(2020年11月5日撮影:田中哲実)

 一昨年まではシーズン最終週に設置されており、エーデルワイス賞からここというローテーションも可能であったが、昨年から時期が早められ、この重賞は路線から少し外れて独立する形になった。今年に関して言えば、重賞実績のある馬の多くが2週後のエーデルワイス賞に向かうため、8頭という落ち着いた頭数となっている。

 ただ、今回上位と目される馬たちも、将来性は豊かな面々である。注目は3連勝中の2頭、スギノプリンセスとサルトアンヘルだろう。戦績だけでなく、ダンカーク産駒という共通項があるのも興味深い。

 ダンカークは2015年から日本での供用がスタートし、芝・ダート問わないオールラウンドな産駒を輩出している。地味ながら、地方競馬でのファーストシーズンリーディングサイアーにもなっており、早期からの活躍ができるという点も特長と言えるだろう。現に、昨年のJBC2歳優駿を優勝したアイスジャイアントがそうである。今年の門別では、既にアサクサロックが1000mのフルールCを勝っているように、距離適性の幅も広そうだ。古馬になってからの成長度も含め、今後の産駒にも注目していきたい。

 話が脱線してしまったが、上記2頭では、1700mの経験値で前者が一歩リードしている。内回りでマイルではレコードでの勝利もあり、時計決着も歓迎だ。ワンターンの短距離戦しか経験がないとはいえ、後者も自在な立ち回りでの3連勝。初コースも大きなハンデにはならないだろう。甲乙つけがたい両者である。

 いわゆる上がり馬的な2頭に対し、オープン・重賞での豊富なキャリアで対抗するのがパワトゥザピープルである。素質馬の登竜門たる栄冠賞にも出走し、フローラルCでは、エーデルワイス賞最有力のスティールグレイスと0秒5差の3着に健闘した。今回のメンバーなら、主役を張れる実績である。

 様相は上位3頭の三つ巴。割って入るとすれば、角川厩舎のインプローヴィング、コパノオレゴンあたりだろう。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

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