今年の安田記念で2着となったシュネルマイスター(写真は昨年のNHKマイルC時、撮影:下野雄規)
10月2日に中山競馬場で行われたスプリンターズS(GI)で9着となった
シュネルマイスター(牡4、美浦・手塚貴久厩舎)は、11月20日に阪神競馬場で行われるマイルCS(3歳上・GI・芝1600m)へ向かう。
シュネルマイスターは父
Kingman、母セリエンホルデ、母の父
Soldier Hollowという血統のドイツ産馬。母は2016年の独オークス馬で、同牝系に属する日本馬には
サリオス、
サラキア、
サリエラ、
フェイトなどがいる。
2020年9月に札幌競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。2連勝で迎えた弥生賞で2着となり、続くNHKマイルC(GI)では鋭い末脚を繰り出し、後の安田記念馬
ソングラインをハナ差下して勝利。ドイツ産・日本調教馬の中央GI勝利は史上初の快挙だった。その後、マイル路線で古馬と渡り合い、安田記念で3着、毎日王冠(GII)制覇、マイルCS2着の好績をおさめて3歳シーズンを終えた。
今年の始動戦となった3月のドバイターフ(首G1)では8着と大敗したが、帰国初戦となった安田記念では
ソングラインとクビ差の接戦の末に2着。前走のスプリンターズSでは初の6ハロン戦に挑戦した。昨年2着の舞台で、2021年の3歳マイル王が雪辱を期す。