地方交流の2歳重賞「第71回平和賞」(S2)が5日、船橋競馬場で行われた。
スマトラフレイバー(牡=船橋・稲益)が逃げ切って重賞初制覇を飾った。同馬には「第76回全日本2歳優駿」(Jpn1、12月17日、川崎)の優先出走権が与えられた。
地元の意地だ。船橋の
スマトラフレイバーが道営勢の4連覇を阻止した。6着に敗れ、デビューからの連勝が途切れた前走・鎌倉記念(川崎)のリベンジ達成。野畑は「前走はうまくいかなかったが、今回その経験を生かすことができた」と白い歯をこぼした。
2番枠から押して先手を主張。最後まで先頭を譲らなかった。ゴール前は
ロードレイジング、
モエレサワンミヤギとの接戦。「ヒヤヒヤしたが根性を見せてくれた」と野畑はパートナーを称えた。
稲益師も
バハマフレイバーで最下位10着に終わった一昨年の雪辱を果たした。目にはうっすら涙が浮かんでいた。「凄く悔しかったのを思い出した。同じような馬で平和賞を勝てたのでよかった」。次走については「馬の様子を見て大丈夫なら、もう一回川崎に行こうかな」と全日本2歳優駿を示唆。暮れの
ビッグタイトル制覇へ意欲を見せた。
◇
スマトラフレイバー 父
モズアスコット 母トライポ(母の父
グレンイーグルス)牡2歳 船橋・稲益貴弘厩舎所属 馬主・尾田信夫氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績5戦4勝 総獲得賞金2910万円。