無傷の3連勝で重賞1冠目を獲得したベラジオソノダラブ(右)=撮影・中山伸治
「兵庫若駒賞」(13日、園田)
開催5日目の11Rで行われ、断トツの1番人気に支持された
ベラジオソノダラブが、4角先頭で押し切って最初の重賞制覇を果たした。2着は8番人気の
ジョイブラックが大外から迫り、3着には2番人気の
アルザードが内から抜け出してきた。
単勝1・0倍の期待を、
ベラジオソノダラブが裏切ることはなかった。「こんなにもまれたのは初めて。今後を考えると、かえって良かった。地力があるから、あの流れで勝てた」と坂本和師。展開不問の力強さに笑みが絶えなかった。
デビューから2戦は逃げ、先行で後続に大差の圧勝。3戦目の重賞初挑戦はスタートで遅れた。「スタートが悪く、2角で進路が狭まり、苦しいレースだった。力だけで勝った」と田中学。3角で6番手からスパートすると他の馬とは加速が違う。「追い切りも含めて、初めてムチを使った」と鞍上は反応の良さに感心した。
名実一体の活躍は、まだ始まったばかり。「馬主の園田競馬を愛する思いから名付けられた。これから全国へと広めていきたい」と指揮官。次走は未定だが、今年の最終目標は同じく2歳重賞の園田ジュニアカップ(12月31日)に定めている。