日本で勝ち星を挙げているカラヴァッジオ産駒のアグリ(撮影:高橋正和)
現役時代に無傷の6連勝で短距離G1を2勝し、現役引退後は愛米で種牡馬生活を送るカラヴァッジオ(牡8、Caravaggio)を、2023年より日本軽種馬協会が新種牡馬として導入する。14日、NAR地方競馬全国協会が発表した。
カラヴァッジオは父Scat Daddy、母Mekko Hokte、母の父Holy Bullという血統の米国産馬。
現役時代はアイルランドの名門・A.オブライエン厩舎に所属。2016年4月にデビュー戦を迎え、無傷4連勝で同年8月のフェニックスS(愛G1・芝1200m)を勝利。無敗のまま2歳シーズンを終えると、翌2017年5月の始動戦を快勝。無傷6連勝で同年6月のコモンウェルスC(英G1)を制するなど活躍。デビューから一貫してスプリント戦に出走した。
2018年からはアイルランドで種牡馬入りを果たし、2015年に夭折した父Scat Daddyの後継種牡馬として期待され、初年度には217頭の牝馬と交配。その後はダートへの対応力を買われ米国に移動し、昨年は178頭、今年は3万5000ドルの種付料で154頭の牝馬と交配された。名牝イモータルヴァースとの間に、昨年のチェヴァリーパークS(英G1)と今年のジャンプラ賞(仏G1)を制したTenebrismが誕生している。
同馬は現在、アメリカのアシュフォードスタッドにて繋養中。日本には11月下旬に輸入され、輸入検疫の後12月下旬に静内種馬場に到着を予定している。