競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今週から秋の新潟開催がスタート&G1シリーズも本格的に開幕となります。先週は東京競馬場で久々の一般入場開催でしたが、3日間ともにぎわいを見せていましたね。特に毎日王冠の日の来場者は3万人超え。競馬場を歩いていても「お客さん入っているなー」としみじみ感じるほど。それとコ
ロナ前と少し違うなと思ったのはパドックの周り。以前よりも混み合うことが多くなった気がします。印象としては以前よりも若めの方が多く、経験者が初心者にレクチャーしている姿が多く見られました。すぐ近くにそういう方がいると「あー、お話ししたい」と思うのですが、変に声をかけてもと思いますし、筆者はかなりの人見知りなので難しいんですよね(笑)。そこで利用していただきたいのが、競馬ビギナーの方を対象に馬券の買い方や新聞の読み方を講義しているビギナーズセミナー。その担当者にお話しを伺うと「講義だけの方も多いですが、講義とパドックを見ながら馬券検討し、レースを一緒に見るまでがセットになっている体験コースの申込者が非常に多いです。午後の回はほぼ満席でした」と話されていました。やはりパドックを見ることに興味を持たれている方が多いのだと感じます。ライブだからこそ感じられる雰囲気が多いのがパドックだと思いますし、興味を持っていただけるのはうれしいですね。馬券の売り上げが好調なのはうれしいですし、こうやってライブでの楽しみ方を感じてくださるのもいいですよね。長く競馬を楽しんでもらえるよう少しでもいい仕事をしていきたいものです。
さて先週は芝の新馬戦が4鞍組まれていましたが、そのうち3鞍で関西馬が勝利を収めました。強い馬が勝つのが競馬ですし、それが競馬の盛り上がりに直結するのですから仕方ないのですが、関東の記者としてはやはり寂しいですよね。関東馬で唯一、芝の新馬戦を勝ったのは
シンリョクカ(牝、竹内)でした。今年の新種牡馬
サトノダイヤモンド産駒。これまでの傾向を見てもあまり切れるイメージがなかったのですが、この馬は切れましたね。スローペースとはいえ最後の2Fが11秒0-11秒1というレースラップで3馬身半離しているのですから、良質なエンジンを積んでいることが分かります。まだこれから良くなりそうな馬ですし、今後が楽しみです。まずはひと息入れて次走を検討するとのこと。
ダート1300mの新馬戦を勝った
イニッツィオ(牡、稲垣)はオキザリス賞(11月12日・東京、ダート1400m)へ。ダート1400m新馬戦を勝った
マーゴットレーヴ(牝、伊坂)は放牧に出して、様子を見ながら次走を検討するとのこと。
中山の未勝利戦を勝っている
ディナトセレーネ(牝、尾関)が美浦に帰厩。アルテミスS(29日・東京、芝1600m)に出走する予定。
中山の新馬戦を勝っている
ロッククリーク(牡、栗田徹)は東京スポーツ杯2歳S(11月19日・東京、芝1800m)を目標にするとサンデーレーシングのHPで発表がありました。
フェイト(牡、矢作)、
ハーツコンチェルト(牡、武井)、
ダノンザタイガー(牡、国枝)、
テンカノギジン(牡、手塚)あたりも出走を予定していますが、今年もクラシックに向けて大注目のレースになりそうですね。すでに今からワクワクしています。
祖母が名牝
ダイワスカーレットという血統馬の
シリアルノヴェル(牡、伊藤圭、父
ノヴェリスト、母ダイワレジェンド)は22日の東京、芝2000mの新馬戦を横山武でデビュー予定。
G1で2着が3回あったものの、重賞でも勝ち切れずに重賞未勝利で現役を引退した
カレンブーケドールの半妹となる
フォーカルフラワー(牝、国枝、父
ロードカナロア、母ソラリア)。姉の主戦とも言える津村が攻め馬に乗って好感触をつかんでいる様子。23日・東京、芝1800mでデビュー予定。鞍上はもちろん津村の予定です。
日豪のG1を4勝した名牝
リスグラシューの近親にあたる
ココクレーター(牝、木村、父
エピファネイア、母プルメリアスター)は30日・東京、芝1800mの新馬戦を目標に調整が進められている。
夏の新潟で新馬戦を除外されて間隔をあけていた
アイリッシュパール(牝、栗田徹、父
Saxon Warrior、母ホームカミングクイーン)が先週美浦に帰厩。29日・東京、芝1400mの新馬戦(牝馬限定)を予定しています。(馬三郎美浦支局・木村)