今週デビュー予定のエンパイアブーケ(撮影:竹之内元)
昨年の4回東京3週目にはプレサージュリフトが鮮やかにデビュー勝ちを飾り、翌年の重賞制覇(クイーンC)につなげた。今年も土日の各番組に血統馬がスタンバイしており、それぞれのレースぶりに注目だ。
【10月22日(土) 東京芝2000m】
◆エンパイアブーケ(牝、父ダイワメジャー、母キャッチータイトル、美浦・木村哲也厩舎)
芝のマイルGI(阪神ジュベナイルF、NHKマイルC)を2勝したメジャーエンブレムの全妹。先週の追い切りはウッドチップコースで皐月賞馬のジオグリフと併せ、長めから時計を出した。
「気難しいところが出やすい血統なので、そこに気をつけながら前に馬を置く形で反抗させないように乗っている。馬格は立派。余裕を持って動けているし、ゆったりと走れる距離がいいと思います」と木村哲也調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
◆ディアマンテブルー(牡、父サトノダイヤモンド、母ヴィーヴァブーケ、美浦・相沢郁厩舎)
ブラックホール(札幌2歳S)、ライラック(フェアリーS)の半弟。9月の半ばから調教のペースを上げ、ひと追い毎に全体の時計を詰めている。
「馬っぷりはいい。まだ物足りなさがあるけど、乗り込みは十分。血統的にも長めの距離がいいと思う」と相沢郁調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
【10月22日(土) 東京ダート1600m】
◆ダグフォース(牡、父ドレフォン、母ケアレスウィスパー、美浦・手塚貴久厩舎)
昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は7040万円。半兄にトーセンバジル(香港ヴァーズ3着)、叔父にトーセンジョーダン(天皇賞・秋など重賞4勝)やトーセンホマレボシ(京都新聞杯)がいる。先週の追い切りはオークス馬のユーバーレーベン、オープン馬のジュニパーベリーを相手に併入した。
「気性的に繊細なところがあるけど、ひと追い毎に良くなっている。馬体の緩さも解消してきた。まずはダートのほうがいいと思う」と手塚貴久調教師。鞍上は福永祐一騎手が予定されている。
【10月23日(日) 東京芝1400m】
◆フォーカルフラワー(牝、父ロードカナロア、母ソラリア、美浦・国枝栄厩舎)
カレンブーケドール(オークス2着、秋華賞2着、ジャパンC2着)の半妹。先週の追い切りはウッドチップコースで3頭併せの真ん中に入り、古馬に先着した。
「まずまずの動き。お姉さんは迫力があったけど、小柄で前向きな性格をしている。種馬がロードカナロアにかわり、スピードタイプに出た感じです」と国枝栄調教師。鞍上は津村明秀騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)