◆菊花賞追い切り(19日・美浦トレセン)
牡馬クラシック最終戦の菊花賞(23日、阪神)の最終追い切りが東西トレセンで行われた。
直線で見せた抜群の手応えが軌道に乗った証しだった。
ドゥラドーレスは美浦・Wコースに入り、約2馬身間隔で2頭を追走。行きたがるそぶりも見せず、徐々にペースを上げた。外
セラフィナイト(4歳1勝クラス)、中
ダノンアレー(5歳3勝クラス)に内から並びかけると、今にもはじけそうな勢い。6ハロン83秒7―12秒0で外に半馬身先着し、中には余力たっぷりに併入した。「先週、ジョッキー(横山武)が乗って強めに追ったので、きょうは調整程度。我慢していたし、折り合いは順調に来ています」と宮田調教師。スムーズな内容に納得の表情だった。
体に芯入った 国内トップホースとなった昨年王者の
タイトルホルダー、今年の牝馬2冠を奪取した
スターズオンアースと同じ
ドゥラメンテ産駒。デビュー当初から評価は高かったが、春はクラシックに出られず、前走で3勝目を挙げてラスト1冠にこぎつけた。「口を割る面が見られなくなった。少しずつ体の芯が入ってきています」(宮田師)と成長曲線も十分。クロス鼻革、リングハミといった馬具も
フィットしてきた。
鞍上の横山武には史上4人目となる連覇がかかる。「能力はあるし、いい状態で向かえる。スタミナも問題ない。折り合いがカギだけど、うまく導いて力を発揮できるように乗るだけです」。パートナーの実力を信じ、偉業に挑む。(春木 宏夫)