【天皇賞・秋予想】1&2番人気バッサリの馬券作戦は成り立たず? 例年とは異質のメンバーで狙うべき傾向は?

2022年10月30日 07:35

天皇賞・秋へ出走予定のジオグリフ(撮影:下野雄規)

 競馬は今週も「東京・阪神・新潟」の3場開催。

 秋も深まるにつれ、GIシリーズも3歳戦ステージから古馬を含めた頂上決戦へ進む。そんな今週は、中距離の頂上決戦・GI天皇賞・秋(東京・芝2000m)がスタートを切る。

 昨年の覇者エフフォーリアは不在。秋の大一番は新たな王者を生み出すことになる。出走メンバーは、まず3歳からはイクイノックスダノンベルーガジオグリフという底を見せていない新鋭勢。そして古馬勢からはシャフリヤールジャックドールパンサラッサという強力な実績馬たちが参戦となった。

 過去10年データを使って馬券ヒントを見つけるこのコーナー。今週はこの難解で面白い、天皇賞秋の狙い馬を探していく。

1.1番人気馬は圧倒的に信用度高い軸馬候補?

 いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。

 天皇賞・秋の1番人気馬は過去10年で5勝。20&19年アーモンドアイ、17年キタサンブラック、16年モーリス、15年ラブリーデイという豪華なメンバー。高い勝率は先週の菊花賞と同値である。だが成績は【5・3・1・1】と、遥かに馬券圏内率はこちらのほうが高い。天皇賞・秋で1番人気馬を馬券に入れない作戦は、過去10年で1度しか成功していないことになるわけだ。1番人気馬は、軸にしないとしても馬券の相手には入れておく必要はありそうだ。

 一方、2番人気馬は1勝だが成績は【1・2・3・4】、こちらも1着は少ないものの馬券圏内は60パーセントをキープ。信用性高い。3番人気馬は1勝で成績は【1・1・1・7】とこちらは成績いまひとつ。上位人気3頭以外の残り3勝は、12年から14年まで3年連続ですべて5番人気馬の勝利(14年スピルバーグ・13年ジャスタウェイ・12年エイシンフラッシュ)である。ちなみにこの5番人気1着の3頭共通点は「前走毎日王冠」だった。

2.1&2番人気馬、どちらも連対しないという年はない?

 これは先週の菊花賞で述べたのと同じ傾向。まあ1番人気馬がこれだけ強いのだから当たり前かもしれないが、「馬連」を買うならば気にしておきたい内容だ。1番人気馬の連対は過去10年で8回あり。連対しなかった2回は、かわりに2番人気馬が連対している。1&2番人気どちらもカットした馬券は成立していないということ。

 過去10年の「馬連」で、もっとも荒れたのが15年の7340円。このときは1番人気ラブリーデイが勝ちながらも、2着に10番人気のステファノスが連対した。確率としては低いが、配当求めるならばこういうパターンを狙うのが良いのかも?

 3連単にしても、万馬券は2回あるが全体的にはおとなしい配当レベル。高配当を狙うならば3連単となるがこれもカンタンではない。なぜならば過去10年「8番人気以降の馬で馬券圏内になっている馬」はたった2頭しかいないからだ。天皇賞・秋では、7番人気以内までの馬で組み合わせするというのが正攻法といえるだろう。

3.前走はGI・GIIからがすべて?

 天皇賞・秋では過去10年、「前走GIもしくはGII」という馬しか馬券圏内になっていない。前走GIIIという馬にはけっこう厳しいデータである。

 上位内訳としては、GII毎日王冠9頭・GI宝塚記念7頭・GI安田記念5頭。ほかはGII札幌記念・GIIセントライト記念が2頭ずつ。GIダービー・GI大阪杯・GI天皇賞春・GIIオールカマー・GII京都大賞典が1頭ずつとなっている。

 今年の出走メンバーでは、前走・毎日王冠組が2頭で、前走・宝塚記念&安田記念組がゼロ。そういう点では、例年とはかなり差異を感じるメンバー構成となっている。さらに、これまで複数の3歳勢が馬券圏内に入るということがないだけに、今年は人気上位3歳勢の取捨が重要なポイントになってくるだろう。

4.東京芝2000mは本当に内枠有利?

 東京競馬場の芝2000m戦では、すぐに1コーナーに突入するスタート地点の形状から、内枠有利(または外枠不利)といわれている。

 その1枠をサンプルにすると、昨年1枠1番コントレイルが1番人気で2着。19年1枠2番アーモンドアイが1番人気で1着。それ以前も、17年1枠2番サトノクラウンが2番人気で2着、14年1枠1番ジェンティルドンナが2番人気で2着という実績がある。これは、枠どうのこうのではなく、上位人気の馬が内枠になって成績に結びついたという感あり。

 一方の8枠は、過去10年で3着が2回あるだけ。さらに馬番での17番・18番というのは一度も馬券圏内なし。やはり「内枠は有利」というよりは「不利ではない」という程度。外枠は「やや割引」という感じではないだろうか。

(netkeiba編集部)

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