JBCクラシックを制したテーオーケインズ(右)=撮影・三好信也
「JBCクラシック・Jpn1」(3日、盛岡)
昨年の帝王賞馬
テーオーケインズ(牡5歳、栗東・高柳大)が、ここ一番で存在感を誇示。3つ目の
ビッグタイトルをもぎ取った。
序盤は6番手。3コーナー手前で外から上昇を開始。「向正面でペースが落ち着いたし、ずっと外を走らされるのも嫌だったので、早めに動いていきました」と松山。直線ラスト200メートルで逃げる
クラウンプライドに並びかけると、坂を上がって一気に突き放した。
クラシック初制覇となった鞍上は右手で
ガッツポーズをつくり、初冬を思わせる冷たいみちのくの雨空に勝利を伝えた。「休み明けでしたが、しっかり休んでリフレッシュできていたし、最後までしっかり走ってくれました。強い競馬でした」と満足そうにうなずいた。
連覇を狙った1番人気の前走、今年の帝王賞はまさかの4着。高柳大輔師は「正直、前走のことがあったので、ホッとしています。最後も伸びてくれるか、見ている方としては
ハラハラドキドキでした」と心境を吐露した。
昨年のJBCクラシック4着の雪辱も果たし、次は連覇を狙うチャンピオンズC(12月4日・中京)へ。「これから楽しみです」と主戦が期待すれば、トレーナーも「次はさらに良くなると思います」と力強い。再びダート界不動の頂点へ、エンジンに火が付いた。