今週も引き続き「東京・阪神・福島」の3場開催。重賞は今週も目白押しで、平地だけでも4つ用意されています。
まず土曜日に武蔵野S(GIII・東京・ダート1600m)とデイリー杯2歳S(GII・阪神・芝1600m)。そして日曜日にはエリザベス女王杯(GI・阪神・芝2200m)と福島記念(GIII・福島・芝2000m)という、かなり馬券を楽しめそうな週末となりそうです。
毎週、重賞での激走馬を予想するこのコーナー。膨大なデータを駆使したnetkeibaオリジナルAIが、なかでも要注目のエリザベス女王杯で狙い馬を探します。
月曜日現在、登録馬は23頭。すでに重賞タイトルを持っている古馬たちに対し、勢いでは引けを取らない3歳勢がどんな戦いを挑むのかという一戦。出走メンバーは近年でも稀に見るほどのハイレベルとなりそうです。
それでは、さっそく上位人気になりそうな馬をチェックしていきましょう。
まずは、一昨年の三冠牝馬・デアリングタクト(牝5・栗東・杉山晴厩舎)。最近は勝利こそありませんが今年の宝塚記念では3着と牝馬最高着順をキープしており、牝馬同士であれば負けられないところでしょう。
対する3歳勢からは、前走の秋華賞で1着となったスタニングローズ(牝3・栗東・高野厩舎)と、2着のナミュール(牝3・栗東・高野厩舎)が参戦。2頭ともに高野厩舎の所属馬で、2頭出しということからも勝負気配が感じられます。
その他、前走オールカマー1着のジェラルディーナ(牝4・栗東・斉藤崇厩舎)、昨年のエリザベス女王杯勝ち馬アカイイト(牝5・栗東・中竹厩舎)など、伏兵としても強力な馬がスタンバイ。さらには、海外からもG1・愛オークス1着馬のマジカルラグーンが参戦するということで、馬券的には難しいレースとなりそうです。
【名手の好騎乗に期待大!?】
予想はすべてAI任せ。枠順や当日の馬場状態予測を反映していない現時点のものとなりますが、人間の気持ちが入らない分「まさか」と思えるような穴馬を選出することもあります。
そして今週、月曜日時点でAIが選出してきた本命候補は、アンドヴァラナウト(牝4・栗東・池添学厩舎)でした。
これだけのメンバーが揃ってしまうと、人気は中位に落ち着きそうな1頭。ただ、その分AIは妙味的な部分を評価しているのかもしれません。
同馬は、父キングカメハメハ、母グルヴェイグ(母父ディープインパクト)という血統。グルヴェイグはマーメイドS(GIII)を勝利しており、その母はエアグルーヴという超良血です。
これまで11戦して、成績は[3-4-2-2]。これまで馬券圏内を外したレースは2回と、安定した成績を誇っています。
デビューは、20年11月の2歳新馬戦(阪神・芝1600m)で2着。初勝利は3戦目の3歳未勝利戦(阪神・芝1600m)でした。
その後は夏の新潟で1勝クラスの出雲崎特別(新潟・芝2000m)を勝つと、続くローズS(GII・中京・芝2000m)も連勝。その勢いで3歳牝馬三冠目の秋華賞(GI・阪神・芝2000m)でも3着と健闘し、世代屈指の能力をみせつけました。
今年になってから使った4戦は、すべて牝馬重賞。阪神牝馬S(GII・阪神・芝1600m)2着、府中牝馬S(GII・東京・芝1800m)3着と、重賞でも上位の走りをみせています。
デビュー以来ほとんどのレースで福永祐一騎手が手綱をとってきた馬ですが、今回は来日が決まっているR.ムーア騎手が騎乗予定。距離もこれまでで最長となる芝2200mということで、新味が出ることに期待したいところです。
あとは、出走メンバー・鞍上・枠順などが確定した後、AIの予想がどのように変化するのか…。週末掲載の最終AI予想も楽しみにお待ちください!
(netkeiba編集部)