今週デビュー予定のソールオリエンス(撮影:竹之内元)
第5回東京開催の2週目は昨年と同様の番組構成で計4鞍のメイクデビューが組まれている。各厩舎の血統馬がスタンバイしており、それぞれの走りに注目だ。
【11月12日(土) 東京ダート1600m】
◆クラッパーボード(牡、父ドゥラメンテ、母リアアントニア、美浦・黒岩陽一厩舎)
母は米G1・BCジュベナイルフィリーズの勝ち馬。半姉にリアアメリア(アルテミスS、ローズS)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースでラスト1F11.9をマークした。
「大型馬で脚元も考慮しながら慎重に乗り込んできた。まだ緩さがあるけど、楽な感じで動く。血統的にも能力はあると思います」と黒岩陽一調教師。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。
【11月12日(土) 東京芝1600m(牝馬)】
◆ラブリーハーツ(牝、父ハーツクライ、母オールオブナイト、美浦・相沢郁厩舎)
3代母がシンコウラブリイ(マイルCS)。叔父にムイトオブリガード(アルゼンチン共和国杯)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースでエリザベス女王杯に出走予定のライラックと併せ、ラスト1F11.6をマークした。
「いい動きをする。血統的にも期待しています」と相沢郁調教師。鞍上は石川裕紀人騎手が予定されている。
【11月13日(日) 東京芝1800m】
◆ソールオリエンス(牡、父キタサンブラック、母スキア、美浦・手塚貴久厩舎)
半兄にヴァンドギャルド(富士S1着、ドバイターフ2着、同3着)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで3頭併せの最内から先着。仕掛けられてからの反応が鋭く、ラスト1F11.2で駆け抜けた。
「まだ緩いけど、グンと伸びた。素直に反応するし、瞬発力がありそう。ジョッキーの感触もいいし、初戦から楽しみにしています」と手塚貴久調教師。鞍上は田辺裕信騎手が予定されている。
◆レーベンスティール(牡、父リアルスティール、母トウカイライフ、美浦・田中博康厩舎)
半姉にルーチェデラヴィタ(コスモス賞)がいる。ひと追い毎に時計を詰め、先週の追い切りはウッドチップコースでラスト1F11.7をマークした。
「まだ左右のバランスが整っていないけど、気持ちが前向きでキビキビと動けている。筋肉がしっかりめの馬体で顔つきもいい。そこは母系(母の父トウカイテイオー)の血が出ている感じ。持っている能力は高そうです」と田中博康調教師。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。
【11月13日(日) 東京芝1600m】
◆トラマンダーレ(牡、父ドゥラメンテ、母テルアケリー、美浦・鹿戸雄一厩舎)
母は米G1馬。半姉レフトゥバーズは東京の芝1600mでデビュー勝ちを決めている。先週の追い切りはウッドチップコースで3頭併せ。縦列の最後尾から内側に並び、しっかりと併入でフィニッシュした。
「だいぶ体力がついてきた。普段はチャカチャカとしているけど、いい動きをする。軽い走りで切れそう」と鹿戸雄一調教師。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)