「
ジャパンC・G1」(27日、東京)
日本の総大将
シャフリヤールが23日、C・デムーロを背に栗東坂路で
プライムフェイズ(5歳3勝クラス)と併せ馬。先行する僚馬をリズム良く追走する。終始馬なりだったが、軽やかな脚さばきで4F54秒7-39秒5-12秒1をマーク。併入でフィニッシュ。G1・3勝目に向けて不安なしをアピールした。以下、一問一答。
◇ ◇
【藤原英昭調教師】
-始動戦となる前走の天皇賞・秋は5着。
「イギリスから帰ってきてそのまま走らせた。
ジャパンCを目指して調教していたので、前走が目イチの仕上げではなかった。その中でどんな結果を出してくれるか期待はあったが、悲観はしていない」
-そこから今回にかけての調整は。
「1回叩いて順調に来ている。気持ち、体力全てで上昇した。感触を確かめるのに一番明確なので1週前は芝で。イメージ通りにいい状態で来ていると、(乗った福永)ジョッキーも言っていた」
-最終追い切りは栗東坂路で併せ馬。
「今週というより先週が重要。そこで確認できていたので、いつも通りのルーティンで。いい動きだった」
-舞台は東京芝2400メートル。
「ダービーを勝っているし、末脚の生きるコース」
-3着だった去年との違いは。
「人と同じで若いうちに1つ年を取ると体力や気力という部分で変わる。去年より間違いなく心技体は良くなっている」
-意気込みを。
「中3週で計算しながらだが、まずは健康体でいるのが一番。天皇賞では、条件がそろってこそだと確認ができた。疲労を取って、日曜へ右肩上がりになるように持って行きたい」
【C・デムーロ騎手】
-どのような指示での追い切りだったか。
「ペースメークする(岩田)望来君を追い掛けて、最後の1Fを伸ばす形」
-乗った感触は。
「前走時よりも前向きで、元気が良かった。状態はいいと思う。結果が出るように頑張ります」
◇ ◇
この中間、藤原師は「海外帰りだったので、ノーマルな調教で素を見たかった」と天皇賞・秋5着を振り返っていた。素…今イチ、ピンと来なかったが次の表現でふに落ちた。「誰でも彼でも大谷(翔平)ではないやろ?」。大谷は投げても打っても一流のスーパースター。ただ、それは“百年に一人”級。もし“大谷”ならば素だけで走った前走も勝っていただろうが、そうではなかった様子だ。
そうなれば指揮官にとってはお手の物。「素が見えたので、それに対する調整をした」と今回はひと工夫を加えた。1週前には初めて栗東芝で調整し、細かな感触を確かめた。そして迎えた最終リハ。軽やかな脚取りで刻む加速ラップが、万全をより強調していた。不安なく大一番に乗り込める仕上がりだ。