気持ち良さそうに駆けたグランドグローリー(撮影・園田高夫)
「
ジャパンC・G1」(27日、東京)
フランスから2年連続の参戦となる前年5着馬
グランドグローリーは23日、東京競馬場のダートで単走。05年アルカセット以来の海外馬Vへ向け、上々の雰囲気を漂わせた。
雨が降りしきる午前6時過ぎの東京競馬場。まだ暗闇が残る中、フランスから2年連続で参戦する
グランドグローリーがダートコースに姿を現した。
右回りで3角過ぎまでダクを踏み、向き直ってから徐々に
スピードアップ。直線は内ラチ沿いを一直線。鞍上の大きな掛け声とともに
フィニッシュラインを駆け抜けた。タイムは5F72秒8-40秒6-13秒5。手綱を取ったデュモン助手は「馬のフィーリングに合わせて自由に走らせただけ。
リラックスして走れていたし、希望通りの動きだったわ」と、楽しそうにブロンドの髪を揺らした。
昨年は
コントレイルの5着。それを最後に繁殖入りの予定だったが一転、現役を続行。再来日に「昨年は輸送に苦労して疲れが残っていたけど、今年は輸送しての回復も早かったし、調教メニューが全く違う」と胸を張った。
調教過程は前年と雲泥の差。となれば、陣営の期待も高まるばかりだ。「昨年以上?そうなるといいわね。今年は出走馬のレベルが若干低いと聞いているので、チャンスがあるかもね」と不敵にほほ笑んだ。