「チャンピオンズC・G1」(4日、中京)
シリウスSを制した
ジュンライトボルトとのコンビで臨む石川裕紀人騎手(27)=美浦・相沢=が、19回目の挑戦でG1初制覇を目指す。パートナーとは3戦2勝、2着1回と抜群の相性を誇る。ダート路線に転じて素質が開花しつつある相棒と大舞台で輝きを放つ。
石川が
ジュンライトボルトと初めてコンビを組んだのは、7月のジュライS(福島)。同馬にとってはキャリア22戦目で初のダート戦でもあった。2着に終わったものの、砂適性の高さを実証。続くBSN賞を制して、
シリウスSも快勝した。ダービー3勝の友道厩舎だが、意外にもダート重賞Vは初めて。勢いに乗って、G1に駒を進めてきた。
石川は「自分自身の初G1勝ちもかかっているし、馬の力を信じて乗るだけ。勝ちに行く競馬をします」ときっぱり。「同じ中京の
シリウスSは強い内容でした。乗るのも4回目ですし、この馬の能力は分かっているつもり。引き出しますよ」と意気込む。
枠順は3枠5番に決まった。安田助手は「いい枠ですね。ゲートは悪い馬ではないので、奇数、偶数は気にしていなかった。内過ぎない内めでいい枠ですよ」と歓迎した。
石川が友道厩舎と初めてコンビを組んだのが、15年10月・ブラジルCの
ドコフクカゼ。翌16年3月の
マーチSでは2番人気だったが、逃げ切った勝ち馬に0秒2差届かずの3着だった。「自信があったけど届かなかった。申し訳ないと思っていました」と振り返る。だからこそ、勝って恩返しがしたい。全力プレーでVに導く。