◆第74回朝日杯フューチュリティS・G1(12月18日、阪神・芝1600メートル)
自然体で送り出す。
エンファサイズの四位調教師は騎手時代、最後のG1勝利が
サトノアレスに騎乗した16年の朝日杯FS。「今は調教師だし、騎手の時とは違いますよ」と意に介さないが、昨年(
トゥードジボン=9着)に続く参戦は、この舞台だからこそだった。
同じ阪神マイルだった新馬戦。道中でふわふわしながら、直線は内の開いたゾーンからひと伸び。2馬身差の完勝だった。「ワンターンでコーナーもゆったりしている。直線もある(長い)からね」。一度走った経験値に加え、キャリアの浅さを埋められる“走りやすさ”で新馬勝ち直後のG1挑戦を決めた。
大きな上積みが見込める2戦目。「あとは相手関係だね」と口にしつつも、「(騎乗する藤岡)康太に
ワクワクドキドキさせてほしいね」と、騎手時代にJRA・G1・15勝を挙げた四位師は笑みを浮かべた。(山本 武志)