朝日杯FSに出走予定のドルチェモア(撮影:高橋正和)
長い歴史を持つレースで、勝ち馬はほぼ最優秀2歳牡馬へという構図だったが、近年ではホープフルSのGI格上げもあって、やや性格が変わりつつある。過去10年間でキャリア1戦の馬は【1-0-0-4】。前走で新馬、未勝利戦だった馬は【2-0-1-14】。ある程度の完成度は必要なようだ。
◎ドルチェモアは札幌芝1500m新馬戦優勝馬で、サウジアラビアRC優勝馬。長く良い脚を使える馬だが、先行力を持ち合わせているのが強みでレースセンスもありそうだ。ルーラーシップ産駒は先週のドゥアイズが0.4秒差3着。母アユサンなら、阪神マイルを苦にする事もないだろう。今年で8回目だったサウジアラビアRC組は過去【2-2-1-4】。ローテーションも悪くない。
〇オオバンブルマイは京王杯2歳S優勝馬。小柄な馬だが先行力とレースセンスを持ち合わせ、人気はなかったが前走の勝ち方には将来性を感じさせた。母ピンクガーベラはブランボヌールの全妹で、ビアンフェの半姉。父がディスクリートキャットとなれば、距離がポイントになりそうだ。
▲レイベリングは東京競馬場芝1600m新馬戦優勝馬。大外枠から後方に控える形での競馬になったが、最後の直線で外に持ち出されると豪快に伸びた。フランケル×ドックサイダー(香港マイル優勝馬)×ベリファの配合で、半姉に愛メイトロンS2着リリーズエンジェルがいる血統。マイル適性は高い。
△ダノンタッチダウンはデイリー杯2歳S2着馬。ダノンザキッドの半弟という血統だ。前走は直線だけの競馬で差を詰めたが先行馬有利な流れで逃げ切りを許してしまった。その末脚は破壊力がある。
△コーパスクリスティは秋明菊賞優勝馬。少頭数で恵まれた部分は否定できないが、デビュー戦の勝ち方に高い心肺機能が垣間見えた。
阪神マイルで良い勝ち方をした△エンファサイズのレースぶりにも注目だ。3代母カッティングエッジはクイーンC優勝馬で、母の父はグラスワンダー。リアルスティール産駒ならマイル適性は高そうだ。