今年の中山GJで障害GI・9勝目をあげたオジュウチョウサン(撮影:下野雄規)
12月24日に中山競馬場で行われる中山大障害(3歳上・JGI・障4100m)。ついに、障害の絶対王者オジュウチョウサン(牡11、美浦・和田正一郎厩舎)がラストジャンプを迎える。
オジュウチョウサンは父ステイゴールド、母シャドウシルエット、母の父シンボリクリスエスという血統。全兄のケイアイチョウサンは2013年のラジオNIKKEI賞を制している。
2013年10月にデビュー。キャリア3戦目で障害に転向したものの、初戦は14着に大敗した。その後、障害4戦目で勝ち上がりを決めると、2016年の中山グランドジャンプから2018年の同競走まで障害重賞9連勝を達成した。その後、平地競走にも出走し2勝をあげると、2018年の有馬記念に武豊騎手とのコンビで出走し大きな話題を呼んだ。
2019年以降も障害戦で勝ち星を積み重ね、2020年11月の京都ジャンプSで3着に敗れるまで障害重賞13連勝の金字塔を打ち立てた。昨年の中山大障害、今年の中山グランドジャンプも勝利しており、現時点で障害GI・9勝をあげている。通算成績は39戦20勝(うち障害31戦18勝)。
今日のレースを勝利すれば、オジュウチョウサンはJGI・10勝目。また、現在のオジュウチョウサンの獲得賞金は9億4137万円で、中山大障害の1着賞金は6600万のため、勝てば獲得賞金が10億を突破することになる。レース後には中山競馬場で引退式も行われる予定で、引退後は生まれ故郷の坂東牧場で種牡馬入りする。
2016年から障害のフロントランナーとして突っ走ってきたオジュウチョウサン。数々の伝説を残してきた名馬の最後の勇姿を、この目に焼き付けたい。