【ホープフルS予想】スタミナと器用さが重要視される2歳GI

2022年12月28日 06:35

ホープフルSに出走予定のミッキーカプチーノ(撮影:下野雄規)

 GI競走へと格上げとなって、今回が6回目と歴史の浅いレースだが、GII時代も含めれば中山競馬場で行われた過去8回の勝ち馬の中からダービー馬2頭、皐月賞馬2頭(重複含む)。

 コーナーを4回まわり、そして2度の坂超えが待ち受ける中山競馬場の2000mコースはスタミナとともに器用さも求められるコースだ。将来性はもちろん大事だが、ある程度の完成度も求められる。

 ◎ミッキーカプチーノは同じ中山2000mの葉牡丹賞優勝馬。半マイル通過47.8秒、前半1000m60.0秒という2歳馬にとってはタフな流れを促されながら追走し、最後は坂を上がってから後続を突き放した。勝ちタイムの1分59秒1は、古馬も含めて今年行われた中山2000m戦のベストタイム。それを最後は流しながらマークした。この馬が勝った新馬戦の2-4着馬は次走で勝ち上がり、3着馬は重賞を勝っているようにレベルが高い1戦だった。昨年の最優秀2歳牝馬サークルオブライフとは父が同じで、祖母同士が姉妹という血統。同じ一族にはジャンダルムもいる、引き当てた18番枠は大きなマイナスだが、ここを無事通過すれば来年が楽しみだ。

 〇セブンマジシャンは黄菊賞の優勝馬で、ダノンザキッドを送り出したジャスタウェイ産駒。メイショウサムソン産駒の母ハピネスダンサーの異父妹にはノームコア、クロノジェネシスがいる血統だ。中山競馬場はデビュー戦で経験済み。出遅れた前走は、序盤こそ悪いリズムで追走に苦労する始末だったが、直線に向きエンジンがかかってからの加速力は得意だろう重馬場を考慮に入れても目を見張るものだった。良馬場での切れ味勝負に対応できれば逆転候補の1番手だ。この馬は、好枠を生かしたい。

 ▲ファントムシーフは野路菊Sの優勝馬。デビュー戦、そして前走もスローペースだったとはいえ先行して、ともに推定33秒台の末脚を繰り出している。1番枠は前走で経験済み。先行力があるので、早めに外目にポジションをとって、楽に抜け出した。18頭立てで同じようば競馬ができるのかは微妙だがこのような馬に乗せたら上手にリードする福永騎手の巧みな手綱さばきに期待したい。 

 △ガストリックは東京スポーツ杯2歳S優勝馬。新馬戦は最後方から直線だけの競馬で2戦目の重賞も無事にクリアしてエリートコースに乗った。右回りの経験がないのはマイナスで、しかもどちらかといえば一瞬の脚というよりも長く良い脚を使うタイプのようにも見える。脚質からは直線の長いコースの方がよさそうでやや評価を落とした。

 デビュー戦が衝撃的だった△ハーツコンチェルト、前々走の内容が良く、前走は決してフロックではないはずのグリューネグリーンを押さえておきたい。

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