東西金杯を「冠名マテンロウ」がジャックするか(C)netkeiba.com
昆貢師が史上初となる同年の東西金杯ダブル制覇を狙う。
ともに「冠名マテンロウ」で、今年の飛躍を誓う明け4歳馬だ。中山金杯(4歳上・GIII・中山芝2000m)にはマテンロウレオ。昨年のきさらぎ賞で重賞初制覇を果たした後、弥生賞、皐月賞、ダービーと2ケタ着順が続いたが、夏の休養を経て復活。2000m路線に狙いを定め、休み明け初戦のアンドロメダSを快勝。続く前走の中日新聞杯はゴール前でキラーアビリティにかわされて2着だったが、不利な16番枠から勝ちに等しい内容だった。重賞2勝目は手の届くところにある。
一方、京都金杯(4歳上・GIII・中京芝1600m)にはマテンロウオリオンが参戦。ちょうど1年前、今回と同じ舞台のシンザン記念で重賞初制覇。その後もニュージーランドT、NHKマイルCで連続2着だから、3歳世代では屈指のトップマイラーだ。秋の2戦では結果を残せなかったが、ともに直線ではしっかりと脚を使えていた。GIIIなら上位争いは必至だろう。
近年では安田隆行師が21年にケイデンスコールで京都金杯、22年にレッドガランで中山金杯を制し、両金杯Vを達成しているが、同年Vとなれば史上初。昆師にとっては、これ以上ない開幕ダッシュとなるはずだ。