マテンロウレオに注目だ(c)netkeiba.com
中山金杯の舞台となるのはCコース使用の2000m。最後の直線310mはAコース使用時と変わらないが、6mほど外側に仮柵が設けられるので内回りコース使用時でも1周距離は40m弱ほど大きくなり、幅員は小さくなる。フルゲート17頭で行われるハンデ戦。一瞬の脚というよりも、ある程度のポジションから長く良い脚を使えるような馬が有利にレースを運べる印象だ。
◎マテンロウレオはきさらぎ賞の優勝馬。皐月賞、ダービーは持ち味を生かせなかったが、この秋は準重賞のアンドロメダSを貫禄勝ち。中日新聞杯は大外枠からポジションを取りに行き、最後は抜け出したところで強襲にあってしまったが、相手はホープフルS優勝馬。レース内容は悪いものではなく、悲観することない。
中山競馬場での好走歴はないが、阪神コースは2戦2勝。坂を苦にするということはなさそうだ。ハーツクライ×ブライアンズタイムの本格配合で、成長力を秘める血統。今年の注目馬の1頭だ。
〇フェーングロッテンは白百合S、そしてラジオNIKKEI賞の優勝馬。白百合Sで負かしたヴェローナシチーは暮れのグレイトフルSの1番人気2着馬で、ラジオNIKKEI賞の2着馬ショウナンマグマはディセンバーSに勝ったように戦ってきた相手も見劣るものではない。
菊花賞は距離と大外枠に泣かされた格好だが、新潟記念は古馬を相手に0.4秒差3着。中山競馬場は初めてとはいえ、得意の距離なら好勝負が期待できる。
▲アラタは2歳トレーニングセールの出身馬だが、決して早熟タイプというわけではないようで、デビュー3戦目の初勝利のあと弥生賞、そして青葉賞に挑戦させたくらいだから厩舎でも期待の1頭だった。途中、約10か月の休養を余儀なくされたが、復帰後には4連勝を記録するなど高い素質を垣間見せている。
まだ重賞タイトルには手が届いていないが、今夏の札幌記念はGI級を相手に4着で、福島記念は1番人気3着馬。少々時計がかかるコーナー4つの右回り中距離戦はベストの舞台だ。
△レッドランメルトは500kgを超える大型のディープインパクト産駒で昨年夏から大事に間隔を開けられながら3連勝中。母は南米アルゼンチンのスプリントG3優勝馬で、ディープインパクト×オーペン×サザンヘイローの組み合わせはサトノダイヤモンドと同じ。レースセンスの高さが武器で、まだ底を見せていない。中山競馬場は【2-1-0-1】と得意で、2000mも【1-1-0-1】。ここは試金石になりそうだが、楽しみの方が大きい。
△ラーグルフはホープフルS3着馬。大きく体重を減らした弥生賞は伸びを欠いたが、皐月賞では大外から3着ドウデュース、4着ダノンベルーガに0.3秒差まで迫った。秋の甲斐路Sは強かった。この馬も今年の注目株だ。
ここが引退レースと伝えられている△ウインキートスも差はない印象だ。