中山金杯に出走するレッドランメルト(撮影:下野雄規)
中山金杯(4歳上・GIII・中山芝2000m)は外枠が不利なレースとして知られる。
過去10年を振り返ると、7枠は【0・0・0・20】、8枠は【0・2・1・22】。偶然にも人気馬が少なかったという事情はあるにせよ、一目瞭然で不振であることが分かる。
そして、特に8枠は長く勝利から遠ざかっている。最後の勝利は98年のグルメフロンティア。その背中にいたのは岡部幸雄元騎手。当時は武豊騎手がまだ20代、横山武史騎手や今村聖奈騎手は生まれる前だから、大昔と言ってもいいだろう。
今年、8枠を引いたのは15番レッドランメルト(牡4、美浦・国枝栄厩舎)、16番ゴールドスミス(騙9、美浦・高柳瑞樹厩舎)、17番エヴァーガーデン(牝6、美浦・深山雅史厩舎)の3頭。とりわけレッドランメルトは上位人気必至だが果たして。勝てば21世紀初の“偉業”となるだけに注目したい。