フェアリーSに出走するブルーイングリーン(撮影:下野雄規)
4日に「中山芝はダンジグ系を狙え!」というタイトルの記事を配信した。というのも、昨年末の中山芝でダンジグ系が【10・3・4・26】の勝率23%、複勝率40%と好成績だったから。そこから年が変わり、コースも昨年末のAからCに替わったが、ダンジグ系の勢いは衰えていなかった。該当馬は5日に7頭が出走して【1・1・1・4】。単勝10倍以内の人気馬は【1・1・1・0】としっかり期待に応えてくれた。
週末の3日間開催でも当然、ダンジグ系には要注目だ。7日の3歳未勝利(芝2000m)のシンキングサベージ(牡3、美浦・鹿戸雄一厩舎)は前走が4着だが、これは本来の先行策をとれなかったため。スムーズに前に行ければ巻き返しが期待できる。8日の若潮S(4歳上・3勝クラス・芝1600m)のフィールシンパシー(牝4、美浦・小島茂之厩舎)は目下2連勝中。前走で今回と同舞台を逃げ切ったように、今の中山芝がとりわけ合うイメージ。再度マイペースが叶えば、粘り込みがあっても驚けない。
そして9日のフェアリーS(3歳・牝・GIII・芝1600m)にはブルーイングリーン(牝3、美浦・小手川準厩舎)がスタンバイしている。人気薄は間違いないが、前走の新馬戦を15番人気で制したように、意外性のあるタイプ。アメリカンペイトリオット産駒は重賞で穴をあけることが多く、中山では昨年のスプリングSで5番人気ビーアストニッシドがV。さすがに軸にはできないが、ヒモで押さえる価値はありそうだ。
【3日間開催の中山芝に出走するダンジグ系】
<7日>
・5R・3歳新馬(芝1600m)…オータムエッジ(父アグニシャイン)
・6R・3歳未勝利(芝2000m)…シンキングサベージ(父ハービンジャー)
<8日>
・5R・3歳未勝利(芝2200m)…ロッカフラダンサー(父ハービンジャー)
・6R・3歳新馬(芝2000m)…エリソン(父ハービンジャー)、オルソビアンコ(父ハービンジャー)、レッドアーバイン(父キングマン)
・9R・朱竹賞(芝1200m)…エコロレジーナ(父アメリカンペイトリオット)、ソフィアエール(父キングマン)
・10R・若潮S(芝1600m)…フィールシンパシー(父ベーカバド)
<9日>
・5R・3歳未勝利(芝1600m)…イゾレエオリア(父ハービンジャー)、オーヴァルブルーム(父ハービンジャー)、ダッチアイリス(父ハービンジャー)
・11R・フェアリーS(芝1600m)…ブルーイングリーン(父アメリカンペイトリオット)
・12R・4歳上1勝クラス(芝2000m)…レイトカンセイオー(父ハービンジャー)