朱竹賞が初芝だったニジュウダンサー(撮影:下野雄規)
先週の日曜中山9Rの朱竹賞は、ミッキーアイル産駒のニジュウダンサー(6番人気)が好位から抜け出して快勝。2着は1番人気のスプレモフレイバー、3着は2番人気のクリノゴッホだったが、3連単は1万4950円の高配当となった。
1勝クラスとしては低調なメンバー構成だった一戦。それでもニジュウダンサーが6番人気に甘んじていたのは、初芝だったことが大きな理由だろう。しかし、これは決してマイナスではなく、むしろプラスに捉えることができた。なぜなら、ミッキーアイル産駒の牝馬だったからだ。
ミッキーアイル産駒の特徴として、牡馬と牝馬で適性が大きく異なることが挙げられる。通算成績を見ると、牡馬は芝で10勝、ダートで35勝。一方の牝馬は芝で36勝、ダートで11勝だから分かりやすい。確かに活躍馬に目を向けても、牡馬はデュアリストやウィリアムバローズ、牝馬はメイケイエールやナムラクレアだから、まるで別の種牡馬の産駒かと思ってしまうぐらい、主戦場はハッキリと分かれている。
ニジュウダンサーは牝馬ながらダートで初勝利。昇級戦で6着に敗れ、今回が初芝だったが、血統馬券としては“買い”の一手だったといえる。ミッキーアイル産駒はシンプルに牡馬がダート、牝馬が芝。これを覚えておけば、おいしい穴馬や危険な人気馬をピックアップできるはずだ。