第66回
ニューイヤーC・S3は11日、浦和競馬場の1500メートルを3歳馬8頭が争った。南関東クラシックへの登竜門を制したのは
ポリゴンウェイヴ(笹川翼)。1番人気に応え、念願の重賞制覇を果たした。豪快なまくりで見せ場を作った
ピノホホッアが半馬身差の2着。上位2頭には京浜盃・S2(3月29日、大井)への優先出走権が与えられた。
離れた3番手から2番手を追走した
ポリゴンウェイヴ。向こう正面半ばからまくってきた
ピノホホッアに前を取られたが、直線で猛然と追い込み、ゴール前できっちり差し切った。
笹川翼騎手は「(直線で)前の馬を標的にしたのが分かった。そこからのエンジンの入り方がすごかった。背中が良く、フットワークも素晴らしい」と絶賛した。
権利を獲った京浜盃も次走の視野に入れつつ、「目標は東京ダービー」と小久保智調教師。同厩舎には鎌倉記念を制した
ヒーローコールもおり、クラシック戦線へ向けて、楽しみは膨らむばかりだ。
内田利騎手(
ピノホホッア=2着)「惜しかった。行き始めたら止められない。長くスパートさせたから最後はね。楽勝かと思ったら相手が強かった」
矢野貴騎手(
アメノオシホミミ=3着)「
スピードがある方ではないので展開は想定内。前が流れていて内田さんのポジションで競馬がしたかった。現状の力は出せて内容はいい」
町田直騎手(
ウインドフレイバー=4着)「馬がすごく良くなっていた。3、4コーナーでうまくさばけなくてスムーズさを欠いた。それでも最後は伸びて収穫は大きかった」
御神本訓騎手(
サムタイムアゴー=5着)「乗り味がいい。気ムラのところがあるから、そこがかみ合えばやれる」
張田昂騎手(
ハセノゴールド=6着)「まだ幼い。もう一回レースをすれば違ってくるかも」
森泰斗騎手(
スイフトランナー=7着)「時計短縮の課題が出た。押し出されて逃げたことがいい経験になれば」