昨年の高松宮記念は3着だったキルロード(ユーザー提供:アオリイカさん)
ベテラン健在だ。明け8歳のキルロード(セ8、美浦・田村康仁厩舎)がシルクロードS(4歳上・GIII・芝1200m)で重賞初制覇を狙う。
スプリンターには珍しく、年を重ねるごとに力を付けてきた。5歳秋のみちのくSを制してオープン入り。すると7カ月ぶりのオープン初戦となったパラダイスS、続く福島テレビオープンと3連勝。7歳時の昨年も高松宮記念3着、京阪杯2着など重賞戦線で活躍し、トップスプリンターへと上り詰めた。
長距離ならいざ知らず、短距離で高齢馬が活躍するのは珍しい。先日種牡馬引退が発表されたキンシャサノキセキのように、8歳でGIを勝つ馬は異例中の異例。実際、8歳以上のJRAスプリント重賞ウイナーは、18年JBCスプリントのグレイスフルリープを最後に出ていない。芝に限れば17年キーンランドCのエポワスが最後なのだ。
キルロードが勝てば、4年2カ月ぶりとなる8歳以上の馬によるスプリント重賞V。古豪健在を見せつけて、昨年惜敗した春のスプリント王決定戦に弾みをつけたい。