JRA通算4400勝を達成した武豊騎手(c)netkeiba.com
武豊騎手(栗東・フリー)が小倉1Rをスマートアイで制し、JRA通算4400勝を達成した。数々の記録を塗り替えてきたレジェンドだが、ここではJRAでの勝利記録に絞って、足跡を振り返りたい。
通算勝利数でいえば、重賞の350勝、GIの79勝も他の追随を許さない。年間記録も素晴らしい。05年の年間212勝、05年と06年の年間GI6勝は、ともにルメール騎手に抜かれたが、05年の年間重賞23勝は今なおトップ。平均すると1カ月に2勝ペースだから、ルメール騎手や川田騎手でも抜くことは簡単ではないだろう。また、年間100勝を23回、年間200勝を3回達成しているのは、長くトップに君臨してきたことの証明といえる。
他の記録を列挙すると、1日8勝はルメール騎手と並んでトップタイ。また、騎乗機会7連勝はルメール騎手、モレイラ騎手と並んで、1日騎乗機会6連勝は横山典騎手、安藤勝騎手、モレイラ騎手と並んで、いずれもトップタイとなっている。
現実的な問題として、リーディング争いに加わることは難しいかもしれないが、年齢による肉体的な衰えを補ってあまりある勝負勘は、我々ファンを驚かせるばかり。常々、「引退は考えていない」と口にしているだけに、これからも記録を伸ばし続けることは間違いない。